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【暴走実話】④ 完結編~左目の視界が極端に悪い……医者の診断結果は残酷なものだった【完結】

警察の追尾をなんとか振り切り、チームのもとへと戻ったが、次に記憶が戻ったのは自宅のベッドの上だった。目覚めと共に強烈な痛みを覚え、病院に行ってみたところ、医者から伝えられた事実は………。これがラストの完結編。心して読んでほしい
※このストーリーは読者の投稿によるものです
激しい頭と左目の痛みで目が覚めた。昨日叩かれた部分を鏡で確かめると「メッチャ腫れてる!」

普段からヤキや喧嘩で殴られて腫れている度合いとは違う。完全に目が開かない。いや開けないのだ。とてつもなく痛くて。若いが故に、また意地もあり、病院には行かなかった。放っておけば治るだろうと思って。

ただ、身体は正直なもので、あまりの痛みに記憶を失い、次に気が付くと病院のベッドで寝ていた。

母親が付き添いのもと医者の診断を受けると「外傷性緑内障」「網膜剥離」「白内障」「眼底骨折」とのこと。目が潰れたわけではなかったので、ホッとはしたが続きがあった。

「30歳前後で失明するかもしれません」

医者がそう言い放ったのだ。若くして緑内障になった場合、進行速度が早く、最終的には視界が狭まり見えなくなるというのだ。網膜剥離は手術で何とかなったものの、当時、医者から外傷性の緑内障は治らないと言われた。
少年時代の私には「失明」することに対しての実感があまり無かったため、「目が潰れなくて良かった」くらいにしか本当に思っていなかった。むしろ、それは「勝利の代償」「暴走族としての勲章」くらいに思っていたのである。今考えてみれば、なんともアホな話だ。

この話をしている今、私の目はまだかすかだが、見えてはいる。大学病院の診断結果では視神経が1本だけ、わずかに生きているとのこと。いつ視界が塞がってもおかしくない状況だということだ。

徐々に徐々に視界が狭まる生活を20数年続け、ついに私の左目は完全に機能を失おうとしている。家庭を持ち、子供が成長していく過程で、私の左目は、この先の人生を見続けていくことはできそうもない。

それでも後悔はしていない。もしも生まれ変わって、同じ結果が待ち受けていると分かっていても、私は暴走族の道を選ぶだろう。

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