最初にこのフレーズを聞いたとき、正直言って「何かの呪文かな?」と思った。
いやマジで。エンブレ? ガストウ? 新しいバイク用語か、それとも古いヤンキー仲間が作った暗号か何かかと。
でもこれ、実はバイク乗りにとってめちゃくちゃ大事なキーワードなんだ。
日々の点検や整備の基本を覚えやすくするための「五つの呪文」らしい。
覚えておけば、旧車でも現行車でも、安全に走るために必要なポイントをサクッと確認できる。
だから今回はこの呪文を解き明かしてみようと思う。
呪文その1:エンブレ(エンジンのかかり具合&冷却水・前後ブレーキ液)
「エンブレ」は、エンジンとブレーキ液のチェックを指す。
最初は「エンジンブレーキ」かと思ったけど、惜しい、不正解。
エンジンのかかり具合、つまりセルスターターやキックの調子を確認すること。
もしエンジンがなかなかかからないようなら、バッテリーやプラグに異常がある可能性が高い。
早めに点検することで、大きなトラブルを防げる。
さらに冷却水も重要だ。水冷エンジンの場合、冷却水が不足するとオーバーヒートを起こす。
特に夏場や長距離走行では欠かせないチェック項目だ。
そして、前後のブレーキ液も見逃せない。
ブレーキの効きが甘いなと思ったら、液量や劣化を確認しよう。
「エンブレ」はバイクの心臓と命綱を守る大事なチェックだ。
呪文その2:ガストウ(ガソリン&灯火類)
「ガストウ」ってのは、要するにガソリンと灯火類(ライトやウインカー)のこと。
旧車に乗ってるとガソリンメーターがついてない車両もあるから、特に注意だ。
「まだ大丈夫」と思って走り続けてガス欠。
それが原因で路肩に止めて、後続車にぶつかる事故だってある。
あと灯火類は、意外と忘れがち。
ウインカーが切れてたとか、ブレーキランプがつかないとか、これも事故につながりやすい。
毎回チェックしておこうぜ。
呪文その3:バッチェ(バッテリー&チェーン)
「バッチェ」ってのは、バッテリーとチェーンのことだ。
旧車會なら「バッテリー上がり」や「チェーンのたるみ」はあるあるネタだよな。
バッテリーが上がるとセルスターターが使えなくなるし、ヘッドライトも暗くなる。
旧車のヘッドライトがただでさえ暗いのに、さらに暗くなったら夜道は地獄への近道だ。
チェーンも重要だぞ。たるんでると走行中に外れることがある。
走行中にチェーンが外れたら、マジで命の危険だ。
調整するのは面倒くさいけど、自分の命を守るためだと思ってこまめにやろう。
呪文その4:オイクラ(オイルの量&クラッチ)
「オイクラ」はオイルとクラッチのチェック。
旧車會にとってエンジンオイルはバイクの命そのもの。
オイルが汚れてたり、減ってたりするとエンジンの寿命が縮む。
特に旧車はオイル漏れが頻発するから、漏れてないか確認しておくのが鉄則だ。
クラッチは操作感がポイント。握り込んだときにスムーズじゃないと感じたら要注意。
調整で済むことも多いけど、放置すると大掛かりな修理が必要になることもあるんだぜ。
呪文その5:シメタイ(締め付け&タイヤ)
最後の「シメタイ」は、締め付けとタイヤの確認。
ボルトやナットの緩みがないか、きっちり締まっているかを確認することだ。
「ちょっとくらい緩んでても大丈夫っしょ?」なんて思ったら大間違い。
走行中に部品が外れたりすると、事故だけじゃなく、後ろを走ってる仲間にも迷惑をかける。
そしてタイヤ。これが一番大事。
溝が減ってないか、空気圧が適正か、ちゃんと見ておこう。
タイヤはバイクと地面を繋ぐ唯一の部分だからな、ここがダメならバイクそのものが危ないぞ。
まとめ:毎日乗る人も、たまに乗る人も点検を!
「エンブレ・ガストウ・バッチェ・オイクラ・シメタイ」という呪文、覚えられそうか?
正直、俺も最初は「何だよこれ」と思ったけど、知れば知るほど大事なことだった。
毎日乗る人も、たまにしか乗らない人も、この呪文を思い出して、安全点検と整備を心がけようぜ!
バイクに乗るってことは自由を楽しむことだけど、それと同時に責任もあるってこと。
この呪文で、今日からちょっと真面目に点検してみないか?