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【台湾旧車會】日本で走っていてもまったく違和感を感じないXJRがハイレベルすぎてヤバい!

まず基本情報として、こちらは台湾で一大ブームを巻き起こしている旧車會のバイク。台湾は親日“国家”として広く知られているが、日本の立場として「中国はひとつ」というスタンスであり正式な国交はない。そのため、輸出入などに関しては中国のルールが用いられていて、二輪・四輪問わず中古の車両は輸入することができない。

法整備がなされる前の旧車を見ることはあっても、ごく稀なケース。日本車に関して現状では新車か、当時新車の状態で輸入されたバイクしか見ることができない。

さらに、台湾は125㏄のバイクが人気の中心。娯楽やスポーツという側面より実用的な移動の手段としてバイクが選ばれているという状況だ。

そのため台湾で400㏄や750㏄のバイクを所有するのはそれだけでステータスで、日本でいう中型バイクをカスタムしているのは、かなりの趣味人ということにもなる。
 
 
 

そうした情報を踏まえた上で、こちらの単車をご覧いただきたい。クリアなブルーのベースにソリッドイエローの2本巻きを施したXJRで、フルカウルに三段シートという間違いのない旧車會仕様だ。
 
 
 

前後ともにBEETのフェンダーを備えているほか、塗装面の拡大を考慮してスリットが入ったアンダーカウルも装着している。

フルカウル、そして三段シートの背面には「浪速」の漢字を描いている。日本を感じさせるもので、タンクの「HONDA」やフェンダーの「BeetRacing」のロゴと同じカラーリングを使用している点にも注目したい。

フルカウルの耳を見ると、茨城のショップ「MARS」のロゴが。外装や三段シートのプロデュースはMARSが担当したそう。それであれば、これだけハイレベルな日本式旧車會仕様なのも頷ける
 
 
 

マフラーにはワンズアンドエムの雲雀サイレンサーを装着。サイレンサーなのに音が良くなると評判のアイテムで、海を越えてユーザーの信頼を得ていることには驚かされた。
 
 
 

クランプでセットバックしたハンドルまわりを見ると、右のアクセル側にはこれまたワンズアンドエムの軽スロが装備されていた。実際にどこまでコールを切るかは不明も、こうしたアイテムを装着していることに感度の高さを感じる。アクセルワイヤーをカウルの外側から通しているのもシブい。

シートは墓石三段。外装と同じブルーを基調にイエローのパイピングでトータルコーディネイト。加えてブルーのパトランプと赤✕青の拡声器も装備して、より一層のワルさを感じさせる仕上がりとなっている。

普通に日本で走っていも何の違和感も感じないマシンを、ここ台湾で走らせているという事実に、改めて驚かされた。

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