70年代のバイクということもあってか、サンパチの改造にはバブとはまた違った多様性がある。
バブは乗りやすく“CB”の称号も付いているため一般にも人気があるバイクではあったが、カスタムベースとしては族車としての側面が強かったのは否めないところ。
しかしサンパチは2気筒3発で380㏄(125cc✕3発=375≒380)というエンジン構造、さらにはラムエアシステムという独特なスタイルなこともあって熱狂的なファンが多いバイク。それゆえ各社から独自のパーツが提供されていて、レアものを装着していくマニアックなカスタムへの指向性を感じさせるケースも多い。
さらには外装にもこだわりを持つケースも多く、他に類を見ない独自性を持たせることは少なくない。
こちらのサンパチは、まさにそうしたオリジナル度の高さを感じさせるカスタムを施している。
まず、外装。デザイン自体はB3をベースとしているが、ゴールドの部分に金箔を用いているのが分かる。
完全に唯一無二ではないかもしれないが、金箔を使用したバイクは日本に数台のレベルだろう。アイディアとしては完全に独自のものだ。
さらに足回りはGT750のダブルディスクを用いてホイールはセブンスターのキャストホイール。さらにディスクには「GT380」「SUZUKI」のトレンチカットを施している。
エンジンのポイントカバーはマーシャル。随所にメッキを施し、さらにはネジや補強パーツにはタンクのラインを意識した金メッキを使用しているのが分かる。よく見るとアルフィンのサイドカバーにも金と銀が用いられているのが分かる。
ややもすると、こうしたギラギラした装飾はイヤラシさが感じられることもあるのだが、金箔という和のテイストを盛り込むことで、日本のオールドバイクのカスタムを品よく個性的に仕上げている。これはぜひ参考にして頂きたい手法だ。