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【仕上がり上々】純正スタイルとカスタムを両立したコールマシンをリスペクト!【CBR400F】

爆音コールマシンとして名高いCBRだが、普通に“昭和のバイク”としてオシャレなカスタムが可能なバイクとしても人気が高まっている。そしてこのCBRは「おしゃれなカスタム爆音コールマシン」とも言える1台だ。

 

具合良くヤレたアサヒ風防をまとっている点以外は、角目のヘッドライトなどCBRお馴染みのスタイルをそのまま残している。ウインカーやミラーも純正フォルムに近く、旧車會カスタムでありながら“やりすぎない”バランス感覚が光る。カウルステー周りの配線処理も丁寧だ。

 

I型純正のコムスターホイールを装着している点も、オーナーのオリジナルへの強いリスペクトを感じさせる。白くリペイントされたホイールは単なる純正使いにとどまらない“魅せる足元”として成立している。さらにキャリパーやフェンダー周りにも丁寧なレストアが施され、細部へのこだわりが随所に光る。

 

フレームと84メガホン2マフラーは真っ赤に塗られ、白く縁取られた外装の3本巻き赤ラインとの曲線も相まってうねるような躍動感を演出している。

エンジンのコンディションにも注目したい。各部のフィンやBEETのゴールドカバー、ブラックで統一されたヘッドの仕上がりからは、長年の手入れとリビルドへの情熱がうかがえる。さらに、キャブやホース類の取り回しも丁寧で、まさに“走れるコールマシン”としての実力を秘めている。

 

バックからのビジュアルにも抜かりはない。エナメル3段シートとテールカウルは、赤のカラーリングで強い印象を与えてくれる。シート背面にはステッカーが並び、仲間との絆と誇りがにじみ出る仕様だ。

BEETテールに施されたラインも、派手すぎず上品にまとまっており、後ろ姿にも『粋』を感じさせる仕上がりとなっている。

 

ハンドル周りは余計な装飾を排しつつ、CB750のハンドルを移植するなどあくまで実用重視のセットアップ。良好な状態の純正メーター類とヨシムラ製のデジタルマルチメーターが、クラシックと最新の絶妙な融合を果たしており、旧車でありながらも“現役”を主張する仕上がりだ。

 

爆音とともに昭和の夜を駆け抜けたCBRも、こうして令和の空気をまとえば、単なる懐古趣味には終わらない。コールマシンとしてのこだわりと、仲間との絆、そして何より“自分だけの一台”を作り上げる楽しさ——このCBRには、そんな旧車カスタムの魅力が詰まっている。

■オーナー:そうちゃん
■ひとこと:りなちゃん大好き!!

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