【魔改倶楽部⑤】同じ素材も千変万化。CafeなGSは細部に革新技術アリ

2017年10月2日

旧車會界隈では“吸い込み”マシンとして圧倒的な人気を誇るGS。しかし、なかにはその容姿に惚れ込んで、マシンを改造する者もいる。

クラシカルなスタイルに込められた思いと、伝統と格式だけではないカスタムを、感じて頂きたい

こちらのGS、スタイルのモデルになっているのは、ひとクラス上のRG500というバイク。

このRG500は、かつてスズキがWGPでメーカー部門世界5連覇という金字塔を打ち立てた際に使用されたもので、スズキの歴史を語る上では欠くことのできないマシンなのだ。


そして、このRG500のレース車両に採用された黒×赤の塗り分けにゴールドのラインというカラーリングは、のちのヨシムラにも採用された伝統的なカラーでもある。


このRG500をベースに、カフェレーサー風に仕上げたのがこちらのGSだ。

あえてのハーフカウルで、カフェらしい軽快感を演出。ラインはゴールドではなく、ゼッケン同色のイエローにして、力強さをプラスしている。


ライトはカバーを付け、スズキのマークを加えた。カウル下にフォグを取り付けているので、夜間走行時も全く問題はない。


こうした、クラシカルな伝統を守る良識派のカフェレーサースタイル……かと思いきや、最新のテクニックも様々取り入れている。

このスズキのヘッドマークと側面のロゴは、内側にLEDを仕込んであって、スイッチひとつで光るのだ。


ヤカンのストロボ撮影のためハッキリとは分かりづらいかもしれないが、表面を見ただけでは電飾を仕込んであることなど、まったくもって分からないくらいの滑らかさ。

クラシカルを追求するのもひとつの道だが、こうした遊び心を取り入れたカスタムも、今後はどんどん増えていくことだろう。

■装着パーツ
【ハンドル】トマゼリ セパハン
【マフラー】ヨシムラ
【ホイール】メルバ
【フロントカウル】ワンオフオリジナル
【リアショック】ヨシムラ
【シートカウル】ワンオフ
【スイングアーム】ウエダ

-

Translate »

© 2024 愛旧ジャパン(i-Q JAPAN)|旧車會・カスタムバイク専門WEBマガジン