耐久レース・スタイルを標ぼうするスタイルは、カフェレーサー・ブームのなかでも人気のスタイル。これを、パーツのチョイスで品よくオシャレにまとめ上げたFXを紹介したい.
カフェレーサーとひと口に言っても、スタイルはさらにいくつかに分かれる。まず、発祥の英国式を範としたロッカーズのスタイル。
日本でも一世を風靡したSRベースのカフェレーサーは、このカテゴリーに入るだろう。カウルレスなスタイルが多く、見た目もクラシカルにデザインしがちだ。
70年代になるとこれがさらに進化し、ロケットカウルにシングルシート、バックステップを装着したスタイルが誕生。
一般的には、この時代の単車をイメージしたカスタムが多いのではないか。
ちなみに、旧車會でいうロケットカウルはフルカウルやハーフカウルの総称として使われることが多いが、ここでいうロケットカウルは、文字どおり砲弾のようなタイプのものに限定するのが通例だ。
そしてもうひとつが、耐久レース仕様ともいうべきデュアルライトのカウルを装着したスタイル。
カフェレーサーという概念のなかの、カフェの要素が強かったのが60年代なら、レーサーの部分がより強くなっていったのが、70年代後半からのスタイル。
ここに紹介しているFXが、まさにこの耐久レース仕様なのだ。
装着パーツがまたすごい。ヒロセのデュアルカウルにセレクトのタンクシート、BEETのキャストホイールにコニーのリアショックなど、ほぼフルコースといっていい装備だ。
なかでもパーツマニアのスタッフが興奮気味に語っていたのが、ヤマモトレーシングのアルミマフラー。
“弁当箱”と呼ばれるこのタイプのマフラーは、滅多に見ることないもの。こうしたパーツのひとつひとつに凝るのが、カフェスタイルのだいご味でもあるのだ。
■装着パーツ
【車種】カワサキ Z400FX
【ハンドル】GOOD-MAN
【ホイール】BEET
【カウル】ヒロセ デュアル
【リアショック】コニー
【スイングアーム】ウエダレーシング
【スタビライザー】デイトナ