懐かしのバラエティ番組『めちゃ²イケてるッ!』内のコーナー『単位上等!爆走数取団』を覚えているだろうか?
あの深夜特有のぶっ飛んだテンションと、豪華ゲストにムチャ振りするヤンチャなノリ、数取ゲームで失敗すると現れる謎の関取軍団。
そして何より、アレに注目した人も多いんじゃないだろうか。なんせ、バイクがただの小道具じゃなくて、今では超貴重な旧車だったんだから。俺も調べてて驚いたが、まさかバラエティ番組であんなレアなバイクを惜しげもなく使っていたとは!
深夜の笑いの裏にこうした文化的価値が隠れていることを知ると、当時のスタッフのセンスにも感心せざるを得ない。さて、今回はそのバイクについて語っていくぞ。
番組の象徴的なバイクたち
まず『爆走数取団』に登場したバイクたちだが、主役を張っていたのはカワサキのZRX400やゼファー400、FX400R、そしてスズキのGSX400インパルスやバンディットといったモデルだ。
このラインナップを見て、「あれ、なんか偏ってないか?」と思う人もいるかもしれない。
そう、実はカワサキとスズキに妙に偏重しているんだよな。他メーカー、例えばホンダやヤマハのバイクはほとんど登場していない。
なぜこうなったのかは謎だが、これらのバイクが当時の旧車會やヤンキー文化で特に人気だったことが背景にあるのかもしれない。
特にZRX400は、パワフルなエンジンと迫力ある外観でヤンキーたちの間でも憧れの的だった。ゼファー400も同様に、そのシンプルでカスタムしやすいデザインが受けた。
そして、スズキ勢ではGSX400インパルスが一世を風靡した。エンジン音の独特さと力強さが魅力だった。
なぜホンダやヤマハが省かれたのか……これについては様々な推測があるが、番組制作スタッフの趣味や、提供されたバイクの事情が関係していたのかもしれない。
まぁ特に意味はなかったかもだが、いずれにしても、この偏重ぶりが逆にこの番組の個性を際立たせている。
あの頃の時代とヤンキーバイク文化
番組が放送されていた2000年代初頭といえば、まだ旧車會文化が全盛期に近かった頃だ。
バイクブームそのものは1980年代から90年代にピークを迎えたが、2000年代に入ってもヤンチャな若者たちが旧車に乗り、個性を競っていた時代だった。
特にカワサキやスズキのバイクは、当時のヤンキーたちの間で絶大な人気を誇っていた。カスタムのしやすさや独特のエンジン音が、彼らの心を掴んだ理由だろう。
『爆走数取団』はそんな世相を反映した番組だったとも言える。バイクがただの移動手段ではなく、個性や仲間意識の象徴として扱われていた。
当時はまだ深夜番組に自由な空気があり、こうしたニッチな文化をうまく取り入れていた。いま振り返ると、当時の深夜番組のクリエイティブな熱量が羨ましくもあるよな。
その後のバイクたちの行方
さて、気になるのは『爆走数取団』で使われたバイクたちが今どこに行ったのかということだ。
夏のイベント「お台場冒険王」の人気アトラクションで展示されてたりもしたそうだけど、当時の番組スタッフが保管しているのか、それとも他のオーナーの手に渡ったのか。
調査してみたが、明確な情報は出てこなかった。しかし、旧車會文化が根強く残る日本ってこともあるし、もしかしたらこれらのバイクが今でもどこかで現役で走っているかもしれないな。
例えば、ZRX400やゼファー400のような名車は、イベントや旧車會の集会で見かけることがある。GSX400インパルスやバンディットも根強い人気があり、カスタムされた状態で愛され続けている。
一部のバイクは、もしかするとテレビ局の倉庫に眠っているのかもしれない。そう考えると、旧車好きの血が騒ぐってもんだよな。
旧車の価値とこれから
こうした旧車は、単なる乗り物以上の価値を持つようになっている。それは、過去の文化や時代背景を感じさせるタイムカプセルのような存在だからだ。『爆走数取団』のような番組で使われたバイクは、そうした意味でも特別な価値を持っている。
また、旧車は新車にはない魅力がある。例えば、そのデザインや音、乗り味など、現代のバイクでは再現できないものが多い。だからこそ、こうしたバイクを次の世代に残す努力が必要だ。愛旧ジャパンの読者なら、こうしたバイクの価値をさらに広めていく役割を担っていると言えるだろう。
まとめ
『単位上等!爆走数取団』のバイクは、単なる小道具ではなく、旧車文化を象徴する存在だった。当時のヤンキー文化やバイクの流行を知る手がかりにもなる。番組を懐かしむだけでなく、そこに登場したバイクたちの歴史や価値を再発見することが、今の旧車愛好者たちにとっての使命だ。
これを機に、ぜひ当時の番組を見返してみてほしい。そして、そのバイクがどんなストーリーを持っていたのか、思いを馳せてみてはどうだろうか?