コラム

【コルク半の老舗】立花コルクの歴史と今を知っておくのはヤンキーのジョーシキかもしれない件

コルク半といえば、ヤンキー文化や旧車會の象徴的アイテムだよな。

その中でも「立花」の存在は特別だ。

調べるまで知らなかったんだけど、このブランド、歴史も深いし、愛され方が半端ないんだわ。

今回はそんな立花について、その歴史や現在、さらにはコルク半のルーツまで掘り下げてみる。きっと「へえ、そうだったんだ」って思ってもらえるはずだ。

 

コルク半のルーツ:実用品から始まった

前回の記事でも書いたが、おさらいということでコルク半の歴史から紐解いていこう。

コルク半は、もともと戦後の日本でバイクが普及し始めたころに登場した。当時は今のような強固な樹脂製ヘルメットは高価で、庶民には手が届かなかった。そこで軽量で安価なコルク材を使ったヘルメットが作られたのだ。

ただ、このコルク半、元々は実用品。農作業や工事現場で使われることが多かったらしい。それがいつの間にか若者たちの手に渡り、ヤンキーたちの間でカスタム文化が広まっていった。

「実用品をカッコよくする」という発想、これこそがヤンキー文化の真骨頂と言えるよな。

 

立花の誕生:コルク半界のレジェンド

立花自動車用品製作所の所在地の現状。メーカーらしき建物は見る影もない

そして時は1966年。東京都墨田区立花で「立花自動車用品製作所」としてスタートした。

最初は車用のコンソールボックスやフェンダーを作っていたが、二輪用ヘルメットの製造に乗り出したことで一気に注目を浴びた。

特に、アメリカのハイウェイパトロールが使用しているデザインを取り入れたヘルメットは、日本国内では立花だけが作っていたらしい。

このあたりから、ヤンキーたちの心を掴んで離さない「伝説」が始まったわけだ。

 

廃業と復活:立花の今

しかし立花は2017年に惜しまれつつ廃業した。約50年の歴史に幕を閉じた瞬間は、多くのバイク愛好家が「マジかよ」と嘆いたに違いない。

(そしてなぜか、このあたりの詳しい情報はネットで見つけることができなかった。もし詳細を知ってる人がいたらご一報夜露死苦!)

しかし、その魂は死んでいなかった。

代表ブランドだった『SHM』は、DIN MARKETによって継承され、現在も生産が続けられているのだ。

さらに、『SHM HAND STITCH®』という新たなブランド名で、熟練職人によるハンドステッチモデルが登場。これがまた、当時のいわゆる「族ヘル」の雰囲気を見事に再現していて、旧車會やヤンキー文化を愛する人たちの心を再び掴んでいる。

 

立花が愛される理由:伝統と個性

立花がこれほどまでに愛される理由は、そのデザインと品質にある。

特に、カスタムのしやすさは群を抜いている。

シンプルな形状だからこそ、ペイントやメッキ加工、さらにはスタッズやステッカーで自由自在にカスタム可能なのだ。

さらに、『SHM HAND STITCH®』では、日本国内の熟練職人が手作業で製造している点がポイントだ。大量生産ではない「一点モノ」の感覚が、より一層の愛着を生むのだろう。

 

立花を手に入れるなら:おすすめのモデル

立花製のコルク半は残念ながら入手不可になっている。ネットでもチラホラ見かけるがプレミア価格になっちまってるし、安全性の面からもあえて立花コルクにこだわる必要はないかもしれない。

他の立花のヘルメットを手に入れたいなら、DIN MARKETが展開している『SHM』シリーズがベストだ。クラシックなデザインが魅力で、特にジェットヘルタイプは、旧車會のスタイルにピッタリだ。

さらに、埼玉県のグリーシーキッズとのコラボモデル『GREASER』も見逃せない。立花の伝統的な帽体を使ったこのシリーズは、旧車愛好家たちから絶大な支持を得ているそうだぞ。

 

まとめ:交通安全も忘れずに

最後に一言だけ。コルク半は確かにカッコいい。カスタムして、自分だけの一品を作り上げる楽しさもある。でも、それが「安全」とは限らない点には注意してほしい。

バイクは楽しいし、自由を感じられる最高の乗り物だ。でもその反面、リスクもある。だからこそ、日常使いでは安全基準を満たしたフルフェイスヘルメットを選びつつ、イベントや集会でコルク半を活用するのが賢いやり方だと思う。

カッコよく、安全に、そして楽しく。これが立花のコルク半を愛する者としての正しいスタイルだぜ!

-コラム

Translate »

© 2025 愛旧ジャパン(i-Q JAPAN)|旧車會・カスタムバイク専門WEBマガジン