コラム

【初日の出暴走】走り屋の風物詩(?)は一体いつから始まったのか? 全盛期と現在の姿を追う【2025】

元旦の朝、寒空の下を駆け抜けるバイクや車の集団。これを見たことがある人もいるだろう。

そう、「初日の出暴走」だ。

昭和から令和にかけて、ヤンキー文化や旧車會と深く関わりのあるこの風物詩。これには意外な歴史と背景があるらしい。今回はその謎に迫ってみよう。

 

そもそも、初日の出暴走っていつから?

初日の出暴走のルーツをたどると、1970年代の終わり頃にさかのぼるらしい。

関東地方を中心に、改造車やバイクが集団で走り回る光景が見られるようになったのが始まりだ。これ、元はと言えば、当時の暴走族が「初日の出を見に行こうぜ!」という軽いノリで集まったのがきっかけだとか何とか。

ただ、そこにヤンキー特有の競争心が加わると話が変わってくる。

「誰が一番派手な走りを見せるか」「改造車の音がどれだけ響くか」が重要視されるようになり、次第に集団暴走化していったってワケだ。

 

全盛期はいつ? 爆音が全国を震わせた時代

1980年代から1990年代にかけては、まさに全盛期だったと言える。

この時期はちょうど、暴走族の黄金時代でもある。

元旦の早朝、関東の国道や高速道路では、数百台規模の大規模な暴走が頻発していた。警察も手を焼いていたらしい。俺らの親父世代が「正月は家から出るな」って言ってたのも納得だ。

特に有名なのが、神奈川の湘南エリア千葉の湾岸エリア

このエリアでは、海沿いの道路がまるで暴走族の「ステージ」だったそうだ。暴走族だけでなく、旧車會や改造車好きも加わり、文字通り派手でうるさい新年の幕開けを演出していた。

 

なぜ、最近は見られなくなったのか?

そんな初日の出暴走も、近年ではめっきり減少している。

理由はいくつかある。まずは警察の取り締まり強化だ。今はドローンや監視カメラを駆使して、暴走を未然に防ぐ動きが進んでいるらしい。

さらに、車やバイクの改造規制が厳しくなったのも大きい。昔みたいに派手な音を出したり、大胆な外装をするのが難しくなった。

SNSの時代に突入し、「目立つこと」がリスクになる時代だ。ナンバーや顔がネットで晒される可能性も、参加者を減らす一因となっているんだろう。

 

でも、やっぱり迷惑行為はNGだぜ!

正直、昔のヤンキー文化や旧車會には魅力を感じる部分もある。特にバイクや車への情熱や、仲間同士の絆といったものは素直にかっこいいと思う。

だが、それが大勢への「迷惑行為」につながると話は別だ。

元旦の朝っぱらから爆音で叩き起こされた人たちの気持ちを考えると、やっぱり良くないよな。さらに、危険な運転で事故を起こすリスクも高い。

新年早々、自分や他人を不幸にしてどうするんだって話だ。

 

まとめ:初日の出は、静かに楽しむ時代へ?

初日の出暴走は、昭和から令和にかけてのヤンキー文化を象徴する現象だった。全盛期には日本中を席巻したが、今ではその姿をほとんど見なくなった。理由は取り締まりや規制だけでなく、時代の価値観の変化にもあるだろう。

俺たちも、初日の出は安全かつ穏やかに楽しむスタイルにシフトしていくのがいいのかもしれない。暴走しなくても、仲間と集まってひとっ走りしながら初日の出を眺めるだけでも、最高に特別な元旦を迎えられるはずだ。

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