先人が築いてきたトラディショナルを継承するのか、革新のスタイルで無人の野を行くのか。保守と革新のせめぎ合いは、政治にもマシンカスタムの世界にも存在する。
当サイトの基本姿勢としては“どっちもガンバレ!!”なのだが、やはりアイテムと車体の「ハマりやすい、ハマりにくい」は、どうしたって存在する。
ヤラレ仕様の現行車に抱いてしまう違和感、といったらわかりやすいだろうか。スタイルと車種には、圧倒的な相性が存在するのは間違いないだろう。
その意味でいえば、今回ここに登場したゼファーの仕様は“現行車であるがゆえの面白み”を、存分に感じさせてくれるものだ。
全身これフルメッキ。チタン製マフラー以外は、ありとあらゆるパーツにメッキが施されているのだ。なんという存在感! デビューは2017年2月の大阪オートメッセ。会場では大いに絶賛されたと聞くが、現物を見ればその声にも誰もが納得だろう。
最大のポイントは、メッキのメタリック感を強調するだけでなく、ミラーやハンドル、アウターチューブやエンジンのカバー類など、随所にキャンディーレッドのペイントを施した点。
あまりの完成度に「既製品のパーツを装着しているの?」と感じる方もいるかもしれない。メッキとキャンディーレッドのバランスが、絶妙なのだ。
タンクに施したファイヤーパターンは、キャンディーカラーを用いているためメッキのメタリック感をそのまま活かした構成。ブルーとパープルのゴーストが立体感を増している。
タンクは、裏側もキャンディーレッドでペイント。普段は見えない部分にも手抜かりはない。
セブンスターキャストホイールこそ履かせてはいるものの、特に当時ものパーツにこだわらない姿勢も現行車らしさをかもしている。
今後はロケットッカウルの装着を視野に入れているとか。ペイント面が増えれば、それだけメタリック感も増幅するだろう。どんな単車になるのか、今から楽しみ。その日が来るのを、じっと待つしかないのが、辛いところだ。
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