ホンダがまだ、ホンダらしかった頃の遺産ともいうべきインテグラカウル(正式にはカウルじゃなくてフェアリング)。
このCBXやCB750に装着されていたアイテムが、まったく違う単車に付いている……。
世のホンダ党といわれる人々が、なぜホンダを愛するのか。その理由のひとつが“開拓者精神”ではないだろうか?
次々と新しいことに挑戦し、時には法すら動かしてしまう影響力に惹かれるファンは少なくない。
日本で初めて単車にカウルを装着させたのがホンダ。ヘッドライトと一体型のビキニカウル的なカウルがVT250Fに装着されたのが最初だった。
そして翌年、CB750やCBXに装着されたのが、このインテグラカウルだった。「これはカウルじゃなくてフェアリング」といって方便で認可を取り、のちのカウル全盛時代の先鞭をつけたのである。
そのカウルが、ホークⅢに装着していたら? という、本田宗一郎もびっくりのチャレンジ精神を発揮したのが、このザキザキさんのホークⅢだ。
もちろん、ポン付けはできないのでステーを加工し、位置を決めてセット。
案外ボリューミーなサイズなので、バランスよく装着できる位置を決めるのが、一番大変だったのではないだろうか?
さらに、Zファーザー製のキャサリンシングルシートを採用したのは、このカウルのボリュームに負けないシートカウルが必要だったからと、想定できる。そして、その狙いどおりの結果を導き出した。
OWNER/ザキザキ
■装着パーツ
【ハンドル】トマゼリ コンドルプラス
【マフラー】RPM
【ホイール】裏コム
【フロントカウル】インテグラカウル
【リアショック】マルゾッキ
【シートカウル】キャサリンシングル
【オイルクーラー】ロックハート