時代が昭和から平成に移行したすぐあとに発売された、カワサキのゼファー400。レーサーレプリカ全盛の時代にあって、鉄パイプのフレームに空冷2バルブ4気筒のエンジンを積んだ、シンプルでオーソドックスなバイクの登場に合わせて、付いた呼称が「ネイキッド」。
そんなイメージを持っている方は多いんじゃないだろうか。
それ、間違いです!
といったら、驚く方もいるのでは? ネイキッド・ブームを作ったのは間違いなくゼファーなんだけど、ネイキッドの呼称自体は、実はもっと古くからあったのだ。
それも最初のネイキッド・バイクが登場したのは1984年というから、1985年に発売されたCBR400Fよりも古いことになる。
最初のネイキッドバイクは、ヤマハのFZ400N。レーサーレプリカのFZ400Rからカウルを外したスタイルのバイクで、当時から一定層いた「カウルが付いてないスポーツバイクが欲しい」というニーズに応えたものだった。
このFZ400Nに付けられたキャッチコピーが「美しきネイキッド、FZ400N」。
ネイキッドとは「裸」「むき出しの」という意味合いがある英語だが、つまりFZ400Rからカウルをはぎ取ったむき出しのバイクだから、ネイキッドだったというワケ。その後、ホンダも1986年に発売されたVFR400Rのカウルレス版FZ400Nや1989年に発売されたCB-1などに“ネイキッド”の呼称を入れたキャッチコピーを付けたが、当時はそれほど賛同は得られなかった。
「あのカウル付いていないヤツ」
くらいの認識で、だいぶ軽く扱われていたようだ。
その後、ゼファーがバカ売れしたことで、この現象に見合うジャンルの名前が必要になった際に、メディアが思い出したのが先の「ネイキッド」。
本来はカウルという衣を脱ぎ去ったから“裸”なわけで、ゼファーの場合、最初からカウルは付いていなかったから“裸”と呼ぶのは違うんじゃないの? という意見もあったようだが、そんなことはお構いなしに売れてしまったのでその辺はうやむやに・・・という流れだったようだ。
その後、ホンダからはスーフォア(CB400スーパーフォア)が、ヤマハからXJR400が、そしてゼファーが“丸Z”の系譜を受け継ぐのなら“角Z”もアリでしょ、とカワサキからZRXがそれぞれリリースされたことで、400㏄市場はずいぶんと活気づいた。
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