「保護司」という言葉は、i-Q JAPANのユーザーなら知らないはずはないだろう。実際にお世話になった方も、少なからずいるハズだ。
一度ならず道を踏み外してしまった少年のケアを担当する、保護司。ほとんどボランティアに近い活動で、正直報われることも少ないこの“仕事”に、バッドボーイズの佐田正樹が挑む姿が、京都で開幕した『京都国際映画祭2022』で『バッドボーイズ佐田正樹“保護司になる”-保護司体験ドキュメント-』として特別上映された。
元々、自身の経験なども活かして少年院への慰問を定期的に行っている佐田。その熱心な姿に、法務局から直々に「1か月保護司」という期間限定の保護司活動の依頼が舞い込んだのだという。
当初は「自分にはまだ早い……」と躊躇するも、将来的な就任も視野に入れてこれを受諾。保護司とは何か、という命題に向き合う姿を追った、ひと夏のドキュメンタリー映像だ。
自身もかつて世話になった身でありながら、保護司の活動自体にはまったく知識を持っていなかった佐田は、その献身的な姿に驚かされる。
「もう私と会わないようにしてね、といって別れた少年が、その5日後に逮捕されてしまって。そんなことの繰り返し」
補助に着いた先輩保護司の言葉に神妙な面持ちの佐田。テーブルの向こうとこちらの距離はわずか数十センチだが、その途方もない距離間を改めて感じた姿が印象的だ。
それでも保護司の仕事を理解しようと、先輩保護司の声に耳を傾け、少年の姿に目をみはり、もがき続けた1ヵ月間。最終的に出した答えが―――。
答えはこちらの動画をご覧になっていただきたいが、かつてお世話になった、そして現在進行形でお世話になっているかもしれない保護司という活動がどういうものか、しっかりと見返すいい機会になるんじゃないだろうか。
世のなかには、信用できる大人もいる。
<バッドボーイズ佐田の動画を見る>