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【CBX&CBR】旧車會で人気の旧車バイクはハウマッチ!? オークションサイトで調べたら意外な事実が判明した!【GS&GT】

2024年9月14日

新型コロナの大流行をきっかけに需要と供給のバランスが一気に崩壊し、それまでの常識が通用しなくなった旧単車業界。自宅ガレージでこつこつイジれて他者との接触も少ない、価値も下がりにくいということで、趣味として時代とマッチしたこともあるが、それにしても急騰した感は否めない。

旧車バイクをイジりたい人が増えたが、海外からの輸入がストップしてしまったために供給が圧倒的に減少したことが、この高騰を招いたと言われている。

のちに、新型コロナ罹患の危険性が徐々に落ち着き始めたことで、市場は活気を取り戻してきてはいるが、気になるのは価格動向。仕入れ値が反映されていて、なおかつ有限の資産でもあるため、旧車ショップでは一度上がった価格は下がりにくいともいわれている。特にバイク(の排気量)が大きくなるほど、金額は下がりにくい

そうした事情もあって、コロナが収まってからもバイクの車両価格は大きく下がることがなかった。

しかし、ふたたび海外からの輸入車が船便でどんどん届く状況になり、供給自体はコロナ前の水準まで戻っている。さすがに個々のバイクの価格設定も下がっているのでは? という予測のもと、現状を調査してみた!

ヤフオクに出品されている、主だったバイクの落札価格をチェックした。
 
 
 
 

CBX400F


コロナ前には100万円前後で取引できていたCBXも、あれよあれよという間に価格が上昇し、コロナ期には200万円台が普通の取引価格になっていた。

最近は個人の出品で100万円台後半の車体も散見するが、それでもボリュームゾーンは200万円台。なかには400万円台、600万円台といった車体もあり、全体的に価格は高め。あまり価格帯が下がっている感じはしないかもしれない。
 
 
 
 

GS400


GS400Eの現在の車両価格は100万円前後から。コロナ期は200万円くらいの車両も多かったが、現在は海外からの輸入される車両の玉数が増加していることで価格帯は少々落ち着いている様子。国内車両は程度が分かりやすいメリットはあるが、ショップ経由でないと逆にエンジン内部の具合が分かりにくいので注意は必要だ。
 
 
 
 

GT380


サンパチことGT380の車両価格は即決価格で120~200万円程度が主流。実はここ数年で価格が右肩上がりとなっている車種で、70年代のバイクということもあり程度がいい車両だと250万円、300万円という設定になっていることも多い。

希少価値が高いバイクなのは間違いないが、それこそ70年代のバイクでどんなに程度が良くてもトラブルは避けられないと考えていた方がいい。所有するには、それなりの知識と経験は必須だろう。
 
 
 
 

CBR400F


ホンダ昭和の最後っ屁ことCBR400Fは、CBXから進化させたREVのシステムを搭載した58psの出力を誇るパワフルなエンジンと剛性の高い角フレームが魅力のバイク。初代はネイキッドだが、のちにカウルを装着したエンデュランスやF-3などのレーシーなタイプも数多く、様々なジャンルのバイクファンから人気だ。

旧車會でも、CBXを10ps上回るパワーを誇るコールマシンとして人気。さらにCBRは海外でも生産されていたCBXと違い、国内でしか生産していないため物理的な残存機体が少ないので今後の価格高騰は避けられないと言われている。

ヤフオクの即決価格で見ると、最低でも150万円から。ただしボリュームゾーンは200万円前後で、純正のカウル系はほぼ200万円越え。出品数が少ないのでCBR希望者はこまめなチェックが必要だろう。
 
 

 
 

ゼファー400


CBRとほぼ同世代ながら、こちらは平成デビューのため現行車にカウントされているゼファーだが、1989年の発売からすでに35年が過ぎ、それなりのカンロクも付いている。

爆発的に売れたバイクで市場に出回っている数もそれなりに多いので、50万前後から100万円あたりのゾーンでそれなりの選択肢がある。外装も純正風からフルカスタム系、そしてFX外装やZ2外装など、バリエーションも豊富だ。
 
 
 
 

ホーク系


コロナ期には100万円を超える価格の車両が数多く出品され、いよいよバブも高級旧車の仲間入り? などと噂されていたが、コロナが収まった現在はバブの価格帯も落ち着きを取り戻している。

価格帯は、こちらも50万円から100万円の間でそれなりに選択肢はある。

元々はNよりTの方が2割ほど高いイメージだったが、オークションサイトで見ると、TとNに明確な価格差はなくなってきている印象。もっと言えば250㏄と400㏄も、価格に大きく差が出ているわけではなさそうだ。

ポイント

全体的に、コロナ前に価格帯が戻っているかと言えば決してそうではないが、ストップしていた輸入が動き出して需要と供給のバランスが変わって全体的な相場は当時よりも下がっているはず。愛旧をご覧になっている方でヤフオクからバイクを購入する方は少数派かもしれないが、ひとつの指標となれば幸いだ。

 
 

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