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【コルク半のひみつ】ヤンキー文化を支えた伝統のヘルメットについて掘り下げてみた件【立花コルク】

「コルク半」と聞けば、思い浮かぶのはヤンキーや旧車會の象徴としてのヘルメットだろう。

あの独特なフォルムとデザイン、そして何より、その背後にある文化。だが、その歴史や背景を深掘りしてみると、意外な事実が次々と浮かび上がってきた。

今回はコルク半にまつわる歴史、コルク半の入手法、さらには「コルク狩り」という物騒な現象までを掘り下げてみようと思う。

 

コルク半の起源:戦後のニーズから生まれた実用品

コルク半のルーツを辿ると、戦後の日本に行き着く。

当時はバイクの普及が急速に進み、それに伴いヘルメットの需要も高まった。しかし、現在のような樹脂製ヘルメットはまだ高価で、一般人には手が届かなかった。

そこで登場したのが、木のコルク材を使用した軽量で安価なヘルメットだ(軽量とはいえ、オール金属のヘルメットに比べたら、というレベルだったけど)。

当初は、主に農作業や工事現場などで使われていたらしい。しかし、その簡素なデザインが若者の心を掴み、次第にカスタムが施されていった。

70年代には、バイクブームと共にコルク半がヤンキーたちの間で流行し、思い思いに装飾されたヘルメットが登場。これが「伝説」の始まりだ。

 

コルク狩りの時代:ヤンキー文化の裏側

コルク半が単なるヘルメット以上の存在になったのは、「コルク狩り」という暗い歴史が関係している。

80年代から90年代にかけて、ヤンキー同士の勢力争いの象徴として、装飾が施されたコルク半が狙われるようになったのだ。

特に、凝ったペイントや金属パーツを施したカスタムコルク半は、一種の「ステータス」として認識され、それを奪うことが自分たちの勢力を誇示する行為とされたという。これにより、深夜のコンビニやバイク集会で「コルク狩り」に遭う被害が相次いだ。

現代ではこうした行為は激減しているが、SNSなどで当時の写真やエピソードが共有され、伝説的な話として語り継がれてたりもする。

 

おすすめのコルク半ショップ:個性を光らせる逸品

現在もコルク半の入手方法はいくつかある。

ゼットファーザーブラザーズ


コルク半以外でも、旧車會ならタシナミとして被っておきたい「族ヘル」を扱っているネットショップ。今では入手困難なあの「立花コルク」の在庫もあるようなので、欲しい人は急げ!

NBS


愛旧ジャパンでも幾度か紹介した、アツい原チャリ文化の国・台湾のメーカーでも当然のようにコルク半を販売している。ただしNBSジャパンは個人向け販売はしていないので、参考まで。

ちなみに、楽天やドン・キホーテ、そしてあのモノタロウでも購入可能だ。ホントなんでも売ってるなモノタロウは!

 

交通安全とコルク半:文化と安全の両立を目指して

立花のコルク半(三つボタン)

コルク半は、そのカッコよさや歴史的価値で語られることが多いが、現代の交通事情を考えると、安全性への配慮も忘れてはならない。

そもそもコルク半は安全基準を満たしていない場合が多く、法律的にも「装飾用」として扱われることが多い。

だからこそ、旧車會やヤンキー文化を愛する人たちには、交通安全への意識を持ってほしいと思う。カッコよさと安全性は両立できる。例えば、コルク半はイベント用で使いつつ、普段のツーリングではフルフェイスヘルメットを選ぶ、といった工夫が考えられるよな。

 

まとめ

コルク半はただのヘルメットではない。文化そのものであり、歴史そのものだ。その背景を知ることで、改めてその魅力を感じることができるだろう。そして、過去の「コルク狩り」のような暗い歴史が繰り返されることなく、文化として愛され続けるためにも、交通安全への配慮を忘れずに。カッコよく、そして安全にバイクライフを楽しんでいこう!

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