なかなかストリートでは見ることが難しくなっているぶち上げマシンだが、今でもイベントでは大人気。運転は簡単ではないが、2段ロケット・3段ロケットはシルエットとして派手な上、塗装面も多くなるため世界観が伝わりやすくなるというメリットがある。
そこで、思い切った自己主張をさせているのがこちらのバブ。テーマは「クロミ」だ。
知らない方のために簡単に説明すると、「クロミ」はサンリオの「マイメロディ」に登場する自称ライバルの小悪魔的キャラ。一人称が「アタイ」で、テーマカラーが紫と黒。現物がどこかに描かれていれば話は早いのだが、「よくわからない」という方は各自ググってください笑。
テーマが伝わりにくいのだが、“ぶち上げ”としてはかなりしっかりと仕上げているのがわかる。
3本のロング社旗棒は紅白ならぬ紫白のツートンに。5月5日のイベントということで、鯉のぼりが上がっているのもポイントが高い。
二段ロケットは下がコミネのフルカウルで、上段はデュアルのハーフカウル。配線は不明だがヘッドライトもしっかり下向きに装備されている。
上段のデュアルには街道レーサーを思わせるオイルクーラー風飾りホースを装着。ちゃんと左側のライト部分からホース出ているのもポイントだ。また、カウル下には6連ラッパを取り付けてスペースを埋めている。カウルの両脇にはテーマに沿った「KUROMIES」「世界クロミ化計画」の文字がレタリングされている。
テールは三段シートに合わせて延長エビテールを装着。2本の竹やりマフラーはこのエビテールの頂点とほぼ同じ高さでバランスが取れている。ぶち上げは「なんでもいいから派手にしたい人が作るもの」というイメージもあるかもしれないが、実はそうではないのがわかるだろう。
後方にも6連のラッパを装着。こちらはちゃんと鳴る仕様となっている。
唯一、謎を感じさせるのが三段シートに掲げられた特攻服。かなりがっつりと刺繍と気合が入ったロング特攻服だが、本人の名前ではなく少し前に卒業しているAKB48のメンバー・高城亜樹の名前が背中に入っている。かなり力を込めて推していないとここまでの特攻服は作らない。謎は深まるばかりだ。