バブというバイクの許容量の大きさは過去にもたびたび触れてきているのだが、その包容力もあって女性の旧車乗りにチョイスされるケースは少なくない。
「まぁとりあえずバブで」というケースもあるだろうが、最近はフルカウルや三段シートでビシッと武装した、決して“とりあえず”ではない、思い描く姿をトレースした仕上がりのバブも増えてきている。
こちらのバブをご覧いただきたい。銀ラメにキャンディピンクを乗せた二本巻きの外装と、三段シートやマフラー、ボトムケースを赤で統一したカラーコーデが目を引くが、やはりというか、オーナーは女性だ。
ピンクと赤のコンビネーションがすでにカワイイのだが、さらにマスターシリンダー(こちらもピンク!)をステージにしたかのようなおぱんちゅうさぎをデコっていたりとか、コルク半や三段のバッグがワーナーのトゥイーティーだったりと、さらに女子ならではの要素が加わってくる。コルク半がジェロニモではなく正面が顔になっているタイプというのも愛らしい。
では「かわいいだけ」かといえばそんなことはなく、細部に“こう見せたい!”という強い意志が備わっているのも魅力のひとつ。ホイールをあえてのHリムのスポークに換装していたり、フルカウルがコミネで、ローレルウィンカーを装着していたりと、かなり手の込んだカスタマイズを施しているのがカッコいい。
赤く塗装したマフラーはバブらしさ全開のメガホン管。フレームやスイングアームの塗装とも相まって、統一感と迫力を感じさせる。
70センチ延長の三段シートは存在感も迫力もあって、メガホンマフラーとのバランスも良好。タンクやカウルとデザインを合わせた丸テールも、サイドメッシュのフロントフェンダーとのバランスを考えた上で装着されたものだろう。
「かわいいいだけじゃダメですか?」といわれたら決してダメじゃないが、むしろ全然かわいいだけじゃないところがポイントだ。
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