昭和のヤンキー文化を語る上で、欠かせないアイテムの一つが「キャビンのゴミ箱」だ。
当時、ヤンキーたちの部屋には必ずと言っていいほどこのゴミ箱が置かれていた。んで、なんか不思議だよな〜とか思いながらちょっと調べてみたら結構面白い背景があったんだわ。
キャビンのゴミ箱とは?
まず、「キャビンのゴミ箱」って何?って思う人もいるかもしれない。
これは、JT(日本たばこ産業)が販売していたタバコ「キャビン」の販促品として作られたゴミ箱のことだ。
キャビンは1978年4月に発売された、チョコレート風味のフレーバーを使用して、隠し味にラム酒を使用しているのが特徴的だったタバコだ。
セブンスター、マイルドセブン(現・メビウス)、キャスター、ピアニッシモに並ぶJTの主力商品として長らく愛され、1986年から1995年まで「CABIN RACING」としてモータースポーツのスポンサーを勤めていたぐらいだった。
だけど、元祖であるタール11mg(!)の製品は2008年2月をもって姿を消し、キャビンのブランド名も2016年11月に廃止されている。
赤と白のデザインが特徴的で、一目見れば「ああ、あれね!」って思い出す人も多いだろう。
なぜヤンキーの部屋に?
じゃあ、なんでそんなゴミ箱がヤンキーの部屋に置かれていたのか?
これにはいくつか理由があるみたいだ。
まず、当時のヤンキー文化では、タバコの銘柄が一種のステータスシンボルだったんだ。キャビンはその中でも特に人気が高く、そのロゴが入ったアイテムを持つことで、自分のスタイルやこだわりをアピールしていたんだと思う。
そもそもなぜゴミ箱が販売されたのか?
ここが俺も「へぇ、そうなんだ」と思ったポイントなんだけど、実はこのゴミ箱、一般販売されていたわけじゃないんだ。
タバコの販促品として、特定のキャンペーンやプロモーションの際に配布されていたものらしい。だから、手に入れるにはちょっとした努力や運が必要だったんだ。
つまり「戦利品」として、目立つように置いてたから「ヤンキーの部屋の定番アイテム」って認識されるようになってったのかもしれねーなぁ。
他の銘柄のゴミ箱も人気だったのか?
じゃあ、キャビン以外のタバコ銘柄でも同様のゴミ箱があったのか、気になるよな。
調べてみたけど、キャビンほどの人気や認知度を持つゴミ箱は他にはなかったみたいだ。マイセンとかのもあったっぽいけど、実際のところデザイン的にはパッとしない感じ(個人的にはLARKとかKENTのがちょっとカッコいい)。
やっぱり、あの独特のデザインとブランドイメージ、そしてタバコ自体のガツンとくる感じがヤンキーたちの心を掴んだんだろうな。
今も手に入るのか?
それでは、今でもこの「キャビンのゴミ箱」を手に入れることはできるのか?
残念ながら、現在では製造・配布は行われていないみたいだ。
しかも当時は分別とかリサイクルって概念自体がなくて、吸殻をヤニ汁と一緒にゴミ箱へドバドバ捨てるのが風習(?)だったから、状態のいいのはホント少ないらしい。
ただ、ネットオークションやリサイクルショップなどで状態のいい中古品がたま〜に出回っていることもあるらしいから、どうしても欲しい人はそういったところをチェックしてみるといいかもしれない。
部屋に置けばイッキに昭和くさくなることウケアイだぞ!
まとめ
「キャビンのゴミ箱」は、昭和のヤンキー文化を象徴するアイテムの一つだったんだね。当時の若者たちの間で、タバコの銘柄やその関連グッズが自己表現の手段として重要な役割を果たしていたことがわかる。今となっては懐かしい思い出だけど、こういったアイテムを通じて当時の文化や価値観を振り返るのも面白いもんだよな。