【Cafe＆OLDSTYLE】KAWASAKI KH400～20年来の相棒はゴールドスペシャル仕様～

ひと昔前のショップ、しかもカスタムショップではなく、販売店で特別仕様を制作することがあった。

わかりやすいところだと、ヤマハ専門のディーラーが“YSP限定仕様”と称して、オリジナル外装を用意していたり。若干意味合いは違うが、こちらのKHも販売店が売り上げを伸ばすために製作していた単車を再現したものだ。

都内のカワサキ専門店が、ただ新車を販売するだけでなく、様々な改造を施したうえで販売するショップのオリジナル仕様。

主にKHやFXなどにエンジン加工し、外装を整え、パーツも最新でお洒落なものに付け替えた[スペシャル・エディション]として販売していてた。

スポークホイールが大半だった時代にキャストホイールを履かせ、ウインカーをヨーロピアンに、フェンダーをFRPにと、当時は憧れだったパーツをこれでもかと投入した[スペシャル・エディション]は、当時の単車乗りにとって垂涎の的だった。

なかでも人気だったのがブラックとゴールドのツートンカラー外装を施した東和スペシャルや、こちらのKHのモデルとなったゴールドスペシャルである。

こちらのKHは、再現といっても昨日今日の話ではない。すでにこの仕様で20年は経っているという筋金入りのレプリカモデル。そこに、オーナーでもあるトライスターズ松田代表のアレンジを加えて、完成を見た単車なのだ。

キャストホイール、サイドカバーなど随所にBEETのパーツを配し、ウエダのスイングアームを装着するなど元祖を上回る装備。

現在はほかにも数台、お客さんや自身用にゴールドスペシャル仕様の単車を製作しており、「ズラーッと並んだら、壮観でしょうね」とは松田オーナー。その日が来たら、改めて取材させていただきたい。