以前、こちらのコラムで高速道路の「通せんぼ行為」について、触れた。なぜあんなことをするのか、非常に不思議な面もあったが、あれは自身の正義感も影響していることが分かった。
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ただ、この場合の正義感は非常に自分本位なものであって、決して速度を上げて走る車やバイクの運転手を心配しているわけではない。ルールを守る自分がバカを見るのが我慢できないのだ。
タイヤ作業員BLOG
ひと言でいうと、こういうことだ。
損をしたくない!
ルールを守ることで損はしないのだが、スピード超過で時間的なロスを回避している人、イコール得している人が増えることで、結果的に自分が同等の得を得られないのが気に入らないのだ。
もちろん、全ての人がそうではない。ただ、大方の感情としては外れてもいないだろう。
では、こうした速度を守りたい人が「得をする」となったら?
仮想通貨プラス
いま、アメリカで「道を譲ったら仮想通貨がもらえる」という装置の開発が始まっているそうだ。すでに「特許」が与えられている。
❝交通渋滞中に、走行車同士が交信し合って、一方がレーンを譲る中であえて合流・追い越しに積極的に協力して、渋滞解消に貢献したドライバーにCMMPトークンが与えられるシステムである。❞
ここでいうトークンが、仮想通貨だと思っていただければいい。しかも、開発を進めているのがアメリカ3大メーカーのひとつ、
フォード!
特許を取って進めているというから、本気度も相当なモノだ。
ものすごーく簡単にいうと、同じ装置を装備している人同士の間で、「ちょっと先に行かせて!」という依頼を出した側が、受けた側に対して10秒で1コイン程度のコイン譲渡を受ける。10分の優先走行の権利を、先払いすることもできるそうだ。10万円から始める仮想通貨取引攻略法
❝例えば約束に間に合わないなどの理由で遅れを取り戻したいドライバーが、ほかのドライバーにリクエストを送り、余裕のあるドライバーから承諾が得られれば、CMMPトークン1枚を支払って、10秒間優先的に道を譲ってもらうことができる。❞
これなら、進路を譲る方も気持ちよく譲れる。損をしないから。そして、仮想通貨を使うというシステムも、すごく面白い。現金では生々しいし、Tポイントカードにたまるポイントでは、いまひとつ利益感が薄い。
“落としどころ”としてはベストに近い選択じゃないだろうか。将来的には高速代やガソリン代に使えるようになるだろうから、システムの利用者も増えるはずだ。
《ネットの声》
「いやこれでコインもらえるならわざとトロトロ走ってガンガン追い抜いて貰うだろ
むしろ渋滞の原因になるわ」
「面白いな。 信号で停まった時に充電したりしたら、仮想通貨で支払うのか」
「ずっと同じとこグルグルして稼げるな」
「マジか 本線せき止めて10台くらい通しちゃるわ」
「くじが貰えて1/1000で1000Pのがいい」
問題は、ネットの声にもあったように「コイン狙いのせき止め行為」の発生が、容易に想定できること。このあたりだけクリアしてくれたら、渋滞解消の一要因になる可能性がありそうだ。
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執筆者:i-Q JAPAN編集部