旧車會でのCBR400Fといえば、コール大会の上位入賞者も使用する人気のバイク。レーシーな外観はもちろん、CBXの48馬力から58馬力へとパワーアップしたエンジンを搭載したことから、コール好きからの支持は今なお高い。
CBXのエンジンをベースに、新たに取り入れたREVシステムで扱いやすさと高出力の両立を可能にした、凄いマシンなのだ。
ただ、CBRにつきものなのが「REVカット」という単語。分かっている人は分かっているが、実はよく分かっていない・・・という方も少なくないんじゃないだろうか?
今回はREVカットってどんなものか? そもそもREVシステムってどんなものか知ってる? という内容です。もし「全然知っているし!」という場合は、ここでページを閉じて頂いても結構です。
目次
REV(レブ)とは一定の回転数で出力がアップする機能
CBX400FがベースになっているCBR400Fのエンジンだが、CBRは売れに売れたCBXの進化版ということで、ホンダもその開発に全力を注いだ。
その結果が『REV(レブ)システム』という画期的なシステム。
48馬力から58馬力にアップしたパワーを持て余さないよう、低速時には≪2バルブ≫に。
回転数が上がってスピードに乗ってきたら≪4バルブ≫に自動で切り替えて速度を伸ばしていくシステムが『REV(レブ)』だ。
ちなみに、1型は8500回転、2型は7800回転でバルブが自動で切り替わる。
REV(レブ)カットは常時4バルブにしておく機能
レブカットとは、この『REV(レブ)システム』が作動しないようにすること。
具体的には、常時4バルブにしておく作業のことだ。
REV(レブ)カットするとどうなる?
REVカットすると常時4バルブになるため、排気音が常時CBXみたいになる!
つまり低回転時から高回転にいたるまで、4バルブの排気音が楽しめるようになる。
そのかわり、低回転時のパワーが落ちるのと、元々の設計よりは燃費が悪くなるというデメリットも。
REV(レブ)カットってどうやるの?
方法はいくつかあるのでご紹介。
方法①:レブコンを取り付ける
これはバルブ切り替えのタイミングを変えられる、レブコントローラーという機器を取り付けるというもの。
純正状態よりも低い回転数でバルブが切り替わるように調整することができる。
ただし、現在はすでに廃盤になっているので中古品をオークションかフリマアプリで購入するしかない。
方法②:ロッカーアームを連結させる
エンジン内部では2バルブ時にも4バルブ時にも稼働するメイン弁と、4バルブ時にのみ稼働するサブ弁がある。
このバルブの弁を開閉させるのが「ロッカーアーム」だが、本来は別々に稼働するメインとサブの「ロッカーアーム」を連結させて、2つとも同じタイミングで動くように調節する方法。
この作業は基本的にはショップさんに依頼した方が間違いはない。
方法③:ロッカーアームを交換する
こちらは「ロッカーアーム」をCBR用からCBX用へ換装してしまう方法。
もともと4バルブのCBX用を装着してしまえば、常時全ての弁が開閉する。イコール4バルブ化することになる。
方法④:ソレノイドの無効化
これもエンジン内部をイジる必要があるが、ソレノイドというバルブの開閉をコントロールする部品がある。
これを丸々取り払ってしまうか、スプリングとスプールバルブを入れ替えて作動させない、という方法。
取り払ってしまえば問題ないが、スプリングを入れ替えると装置としては作動するのでバルブが作動するたびに「カチカチ」という音が鳴る。
REV(レブ)カットは元に戻せる?
配線を切る、などの措置は取っていないので元の状態に戻すことは可能。
将来的にノーマル戻しで販売したい、などの事情があっても問題ないでしょう。
ただ、当然ながらパーツを取り外した場合は保管していないと戻すことはできないのでご注意を。
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