当たり前だがバイクは全身を晒して運転する乗り物。当然、外気の影響をモロに受けるわけで、真冬の深夜など寒くて乗れたもんじゃない。……本来なら。ところが旧車乗りはバイクが大好きで、真夏だろうが真冬だろうが乗りたくなったら乗ってしまうという特殊な性癖(⁉)を持っている人種。走るのを控えてもいいはずだが、止めても止まらないのが旧車乗りというものだ。ならば「震えながら根性ツー」じゃなく、賢く暖を取ってナイトランを楽しみたいところ。ここでは、旧車會系ライダー目線で、5パート構成の「暖かアイテム」ガイドを3回に分けて紹介します。
パート①:ベースレイヤー&インナーで「芯」を冷やさない
まずは肌に一番近いインナー。ここをケチると、その上にどれだけ高級ジャケットを着てもじわじわ冷えてきます。逆に言えば、ベースレイヤーが決まれば、上に着る物はある程度ラフでもなんとかなることが多いです。
ワークマン「シン・ホッとするインナー 強ホット長袖クルーネック」

旧車乗りの財布にも優しい、頼れる普段使いインナー。特殊形状の裏起毛と吸湿発熱素材で、着た瞬間から「じんわり」暖かく、コンビニ休憩やガレージ作業の時もそのまま過ごせる使い勝手の良さが魅力です。フィット感もほどよく、背中側の冷えをしっかりブロックしてくれるので、ナイロン系のウインドブレーカーと組み合わせれば、街乗り〜プチツーくらいは余裕でこなせます。
参考価格:約980円(税込)/ワークマン公式商品ページ
BODY TOUGHNESS「JW-254 BTサーモエボ ボア ヘビーウェイト クルーネックシャツ」

本気で寒い夜の湾岸や峠に行くなら、ここまでやると世界が変わる系インナー。分厚いボアと蓄熱素材で、「これ一枚仕込んだだけで別気温」と評判のヘビーウェイトモデルです。タイトめのシルエットなので、上から革ベストやナイロンジャケットを重ねてもゴワつきにくく、ライディングポジションを邪魔しません。極寒の早朝出発や雪が残るエリアへ行くときの「切り札インナー」として一枚持っておくと安心です。
参考価格:約2,500〜3,100円(税込)/通販商品ページ(例)
mont-bell「ジオライン EXP. ラウンドネックシャツ Men’s」

ツーリング以外に雪山登山もやっているようなアウトドア志向ライダーには、モンベルの厚手ジオラインも鉄板。汗冷えしにくいハイテク素材で、街中の渋滞から高速クルージング、山間部の気温変化まで、コンディションがコロコロ変わる冬ツーリングにぴったりです。価格はそれなりですが、「これ1枚でインナー沼を抜ける」レベルの完成度なので、長く使うなら十分元は取れます。
参考価格:約6,050円(税込)/モンベル公式商品ページ
ユニクロ「超極暖 ヒートテッククルーネックT」

手軽に買えて、とりあえず一枚持っておくと便利なのがユニクロの「超極暖」。通常のヒートテックよりも生地が厚く、街着としても違和感のない見た目なので、ツーリング先でジャケットを脱いだときも「インナー丸出し感」が少ないのが地味に嬉しいポイント。旧車のルーズなシルエットとも相性が良く、上にネルシャツやスウェットを重ねる昭和っぽいレイヤードにもハマります。
参考価格:約1,990円(税込)/ユニクロ公式商品ページ
finetrack「スキンメッシュ ロングスリーブ」

汗っかきな人や、日中〜夜で気温が大きく変わるロングツーリングなら、ファイントラックのスキンメッシュも要チェック。これは「保温」というより「汗冷え対策」のための超薄手インナーで、上にヒート系インナーやニットを重ねる前提で使います。皮ジャンやナイロンの中で背中が汗だくになっても、走り始めて一気に冷やされるあのイヤな感覚をかなり抑えてくれます。
参考価格:約5,000〜5,500円(税込)/通販商品ページ(例)
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パート②:アウター&ボトムスで「走行風そのもの」を遮断する
インナーで「発熱」したら、次はそれを逃さないアウター&ボトムス。旧車のポジションは前傾がキツかったり、フェンダーやカウルの形で巻き込み風が独特だったりするので、バイク専用設計の恩恵はかなり大きいです。
ワークマン「イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストロングジャケット」

冬のバイク通勤勢から絶大な支持を集めるイージスシリーズ。360°リフレクトモデルはその名の通り、暗闇での被視認性に優れ、夜の湾岸や幹線道路を走る旧車にも相性抜群です。防水・防風・中綿入りで、フツーに街中を走る分には「中に薄手インナー+パーカー」で十分暖かいレベル。プロテクターは入っていないので、胸部・肘・背中にプロテクターベストやインナーを追加すると安心です。
参考価格:約6,800円(税込)/ワークマン公式商品ページ
KOMINE「JK-603 プロテクトショートウインタージャケット」

いかにもツアラー向け、というデザインはちょっと…という旧車乗りにちょうどいい、「地味めだけどちゃんと守ってくれる」冬ジャケット。肩・肘・背中・胸部にプロテクターを装備し、インナーも着脱可能なので、真冬はフル装備、春秋はインナーを外して使い回せます。ショート丈でタンクとのバランスも取りやすく、ゼファーやインパルス系のシルエットにも自然に馴染む一着。
参考価格:約18,000〜20,000円前後(税込)/コミネ公式商品ページ
RS TAICHI「モトレック ウインタージャケット(RSJ720系)」

街乗り〜ツーリングまで幅広く使える、タイチらしい軽快なウインタージャケット。要所にベンチレーションが仕込まれていて、日中少し気温が上がっても汗だくになりにくいのがポイントです。旧車のカラーリングに合わせて単色を選べば、必要以上に「最新SSライダー感」も出ません。防寒インナーは脱着式なので、春先まで長く付き合える相棒になってくれます。
参考価格:約25,000〜30,000円(税込)/Amazon 商品ページ(例)
KOMINE「PK-918 プロテクトウインターパンツ・ジュピター」

上半身だけガチガチに防寒しても、冷えが一番キツいのは実は足。特に腰からモモの前側にかけて冷えると、一気に体全体が寒く感じます。PK-918は防風・防水・中綿入りで、膝プロテクターも標準装備のウインターパンツ。裾ファスナーでブーツの脱ぎ履きもしやすく、真冬の高速でも「下半身が一番ラク」と感じるくらいの安心感があります。
参考価格:約19,500円(税込)/楽天の商品ページ(例)
第2回に続く