フォグランプのカバーに描かれてた、あの猫のマーク。
昔よく見かけたけど、アレってどこのメーカーなんだ?
車好きなら一度は目にしたことがあるであろう、あの黒猫のマーク。実は「マーシャル(Marchal)」っていうメーカーのものなんだ。
俺も最近まで知らなかったんだけど、調べてみたら結構面白い話が出てきたんだよね。
マーシャルって何者?
マーシャルはフランスの老舗ライトメーカーで、特にラリー界で有名だった。
日本では、輸入元の極東(現:FET)が国内ラリー選手権の主要チームをサポートしていて、例えばTE27型トレノが「マーシャル・トレノ」として活躍してたんだとか。
だから、ラリー好きの間では結構人気があったみたいだぞ。
猫のマークの秘密
あの黒猫のマーク、正式には「SEVマーチャル」って言うらしい。
眩しく光るヘッドライトと、怪しく光る猫の目をかけたんだろうな、なんとも洒落てる。
このデザインが、当時の車好きたちの心を掴んだに違いねえな。
ちなみに、目の下にある逆三角形、あれって鼻なのか口なのか、俺の小さい頃からの疑問だったことはナイショだ。
他にもあった!昔のヘッドライトメーカーたち
昔の日本車は純正のランプ類の性能が低かったこともあって、マーシャル以外にも、色んなヘッドライトメーカーがあったんだ。
例えば、国産だと「小糸」や「スタンレー」なんかが老舗で有名だった。その後、「PIAA」や「IPF」なんかも出てきて、市場は賑やかだったそうだ。
輸入品では、フランスの「シビエ」やドイツの「ボッシュ」が主流だった。「シビエ」は繊細なデザインが特徴で、「ボッシュ」はどっしりとしたデザインがウリだったとか。
さらに、ドイツの「ヘラー」やイタリアの「キャレロ」なんていう、ちょっとマニアックなメーカーもあったんだと。「ヘラー」は固定ファンがいて、「キャレロ」は派手なデザインが好きな人に人気だったらしい。
……ここまで来ると、さすがに名前すら聞いたかどうかもオボロゲだぜ。
ちなみにマーシャルの会社自体は残念ながら1980年代に入り経営が傾き、シビエに吸収された。ブランド自体は今も残っており、日本でもマーシャルジャパンを通して販売されているんだそう。
しかも公式ウェブストアでは、この猫のマークをあしらった様々なグッズが売られているので、一度覗いてみると楽しいかもだぞ。
まとめ
こうやって振り返ってみると、昔のヘッドライト市場って本当に多種多様で面白かったんだな。あの猫のマークの正体がマーシャルだって知って、ちょっとスッキリしたよ。今ではなかなか見かけないけど、当時の車文化を象徴するアイテムの一つだったんだね。
ちなみに現在は二輪用のヘッドライトのほうがラインナップは多く、四輪用は箱スカや初代フェアレディZといった旧車が主に使う規格品のヘッドライトが販売されていて、旧車に乗っているオーナーからは絶大なる支持を得ているんだ。
もし、当時の雰囲気を味わいたいなら、ヤフオクなんかで「マーシャル フォグランプ」を検索してみると、当時モノが意外と出品されてるかもよ。俺も今度チェックしてみようかな。