脱酸素に向けた動きが世界中で叫ばれるようになり、日本政府も2030年代半ばを目処に脱ガソリン車の方針を打ち出した。
おそらく四輪車を念頭に置いての方針だろうが、二輪車だってその大半はガソリンを燃料として走っているのだから無関係でない。
旧車ともなれば現在でもただでさえ困難な部品供給がさらに厳しくなり、電気自動車や電動バイクが主流ともなればメーカーは絶版となったガソリンで動く車種の部品を新たに作るということは考えられず、快調に乗れるだけのレストアができなくなってしまう可能性は否定できない。
旧車が確たる人気を持ち、高値で取引されるのは、きちんとレストアが可能であるという根拠の上に成り立っている。それが根底から揺らぎレストアできないのなら、行き着く先は絶滅しか無くなってしまう。
さらにもうひとつ不安になるのは、職人が減っている上に新人を育てる環境も無いのだ。
30年前には当たり前の様にキャブ調整やその他各部を点検・調整できるカンの良い職人がバイク屋には当たり前の様にいたし、エンジンのオーバーホールともなればボーリングやホーニングなどの作業を高精度で依頼できる金属加工の職人がそこそこいたものであったが、この数年で多くの金属加工業者が廃業している。
これらを考えると、一見完璧に見える整備状態の旧車であっても現実問題として、どこまで信頼できるレストアがなされているか? 微妙な気がしてならない。
修理をするための専用部品がすでにメーカーの在庫から消え、共用できそうな部品で見繕おうにも専用パーツで以外は不可能となったときには、そのバイクは廃車するしか道が無くなる。
これからは自動車もバイクも電動の時代が訪れるのだから、ガソリンエンジンを搭載した車両のレストアなどやめなくてはいけないのかも知れない。
40年前には有鉛ガソリンをどこのガソリンスタンドでも販売していたが、今では国内で有鉛ガソリンを販売しているスタンドはゼロである。
モータリゼーションと通信は時代の流れとともに大きく変貌を遂げるもの。だからこそ旧車ファンには愛用のバイクを何よりも大切にしてほしい。審判の日は間違いなく近付いているのだから。
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