改造車というものは個人の趣味嗜好を前面に押し出すものだからして、興味のない他者からは、あーだのこーだの言われがちだ。
うるさい、ダサい、時代遅れ。
外野はだいたい悪口しか言わないものだ。それはバイクであっても、車であっても。旧車會に限らず、デコトラでも、ローライダーでも。
しかし今、この族車仕様の日本車が、アメリカでも「超COOL」という扱いを受けているという。
アメリカ版のトミカ『ホットウィール』には、ブタケツがベースの族車“MAD MANGA”というモデルが7,8年前から存在する。MANGA、というのは直訳通りの“漫画”ではなく“日本文化”といった意味合いだろう。
2019年には“TRACK MANGA”という、今度はぶった切りオープンのモデルをラインナップに加えている。
さらに、竹やり×デッパの"チバラギ仕様"の旧車が、アメリカの自動車博物館で展示もされている。FRP製の竹やり&出っ歯を施したブタ目のマークⅡや福岡仕様のGX71が、アメリカ人向けに公開されているのだ。
これが、なかなかの完成度。バーフェンやパテ埋めの三分割ヒロッパネなんかは、とてもアメリカ人が見よう見真似で作ったとは思えない出来栄えだ。
アメリカには「25年ルール」という制度がある。アメリカの保安基準を満たしていない車両でも、製造から25年経ていれば輸入・販売できるというシステム。
車にやさしいルールのように思えるが、右ハンドルの日本車が安易に国内に入らないようにするための、いわば日本車締め出しのための措置でもある。
それが、旧車だったら規制の対象外!
日本の旧車はアメリカでもちょっとしたブームになっているというが、こんなところにも理由がありそうだ。
アメリカは他人と違うことに寛容。これがダサいとか時代遅れなどと言わないのが素晴らしい!
族車仕様の旧車乗りの皆さん。わかる人にはわかるんです。胸を張っていきましょう。
ただし警察は日本よりも断然厳しめで、目の前で車をスクラップにされたりすることもあるみたいだから、いいことばかりじゃないのかも!?
参照元:Hotwheelにわかマニア
MOTA