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【新春特別企画】佐藤理人プレゼンツ!自身の出身チームを語りあかす!!【暴走血風録】

2020/01/03

COLUMN

カルチャー

幸手櫻會の元特攻隊長、大野篤史さんに話を伺う暴走血風録の後編。 自身のチームのこと、現在の旧車會のことを語りつくす! 絶対読んでください!



チームの伝統は
ずっと引き継がれたものだった



理人 會長が入ったころの幸手櫻會って、どんな感じだったんですか?

大野 髪は黒髪、パンチ(パーマ)か角刈り。先輩に対しては「はい」しか言えない。ケンカは勝つまでやる。とにかく厳しかったよね。

理人 それは自分たちの代でも同じでした。

大野 本当にピシッとしたタテ社会で、先輩と話すときは直立不動もしくは正座が当たり前の時代だったね。

理人 そのなかで目上の人に対する礼儀作法を覚えていきました。

大野 髪の毛を染めたことなんてなかったよ。

理人 黒髪が当然でした。

大野 理人の頃は暴走族やりながら高校に行くのってかなり大変だったでしょ?

理人 ほとんどいませんでしたし、いたとしても結局どちらかを選ばないといけなくなってましたね。

大野 でも、自分らの頃はみんな普通に高校にも通ってたよね。 

理人 高校側も、ある程度は大目に見てくれるというか、黙認だったんですか?

大野 確証がなかったんじゃないかな。疑わしきは罰せず、ってことだったと思うけど。

理人 中学だと、学校単位でケンカになっていたと思うんですけど、その場合は高校同士でのケンカになるんですか?

大野 自分の場合は、ケンカに行くのはチームとして。相手が高校の場合もあったし、よそのチームの場合もあったし。





‌先輩からの強制で
ケンカを繰り返した日々



理人 ケンカといえば、今でも覚えていることがあるんです。毎年、夏になるとOBの方々から「夏休みの宿題」が出されていたのを覚えてませんか?

大野 えぇ? そうだっけ? 

理人 夏休み時期になると「あそことあそこのチームを潰してこい」という指令が下されて、毎年行ってたんです。

大野 自分らの代では行ったことないよ。

理人 その指令を下していたのが大野さんだったという話を某所でうかがったのですが、これは本当ですか?

大野 まったく覚えがない(笑)。

理人 自分らは毎年行っていましたよ。

大野 でも、その頃は相手のことなんて、正直眼中無かったよな。チームの先輩の方が100倍怖いんだから。

理人 先のことなんて考えられなかったですね。行かないとヤキですから。

大野 当時は考えられなかったけど、そうやって無理難題をひとつクリアしたら、自分にとって無理だったことが当たり前になっていくんだよ。

理人 確かにそうですね。先輩がリミッターを外してくださったところは間違いなくあります。

大野 そうやって根性つけとかないと、いざケンカになって、困るのは自分だからさ。






‌令和を生きる単車乗りに
昭和の大先輩からアドバイス



理人 最後に、旧車會の活動についても伺いたいのですが。 

大野 もう10年以上経ってるのかな? 立ち上げてから。最初は幸手櫻會OB以外は入っちゃダメ、みたいな不文律もあってさ。

理人 そうなると、OBじゃない方は肩身が狭くなりますね。

大野 それを厳密に守っていっても、いいことは何もないんだよ。

理人 暴走族とは感覚がだいぶ違いますよね。基本的にはツーリングチームですし

大野 だから埼玉以外に住んでても入れるようにしたりとか、ルールを変えて行ったりね

理人 みんな楽しく、がいいですよね。

大野 そう。暴走族は縦社会だけど、旧車會は横のつながりだからさ。

理人 あくまでも遊びのチームです。

大野 自分から頭を下げて、敬語で話す。それで敬意を払ってこない相手はいないから。

理人 お互いに敬意をもっていればトラブルは減りますよね。

大野 節度をもって接する。楽しく遊ぶには、相手を敬う気持ちが必要だよね。

理人 本当に貴重なお話の数々、ありがとうございました。

大野 いや、こちらこそ。久々に昔話ができてたのしかったよ。





▲佐藤理人の暴走血風録 vol.2 Guest
【大野篤史】
埼玉県の暴走族・幸手櫻會の五代目特攻隊長。埼玉のケンカチームとして数多くのストーリーを生んできた。現在では旧車會チーム『二輪旧車愛好會櫻』を率いる會長でもある。キャスティングなどで多くの協力を頂いているi-Q JAPANにとっても大恩人。



▲総合プロデューサー
【佐藤理人】
不良のバイブル・チャンプロード誌では、旧車會のカリスマとのトークで熾烈(しれつ)な現役暴走族時代の生き様を探る『紫色の時代(むらさきのとき)』や、女旧車乗りにスポットを当てた『C.G.C.(チャンプロード・ガールズ・コレクション)』のプロデュースを担当。また、独自のコネクションでファッション業界や芸能界のビッグネームを度々誌面に登場させるなど、いち旧車乗りの枠に収まらない活躍を見せ続けた。このたび、当i-Q JAPANの総合プロデューサーに就任。その人脈を活かした活躍が期待される。




執筆者:i-Q JAPAN編集部

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