暴走族が愛し、その売り上げに影響を与えた色。
それが黒×赤だった。
ちなみに、①の青×白はFX・ZGPとXJに無く、③の赤ソリッドはXJとGSX(F&FS)にない。
最初にラインナップされていたのがヤマハのXJ400D。次いで、スズキが黒×赤のイメージを強く打ち出したGSX400FSを発売。ここまでは偶然黒×赤がラインナップされていたといってもいい。FSはヨシムラカラーを受け継いだだけだし。
ただ、「黒×赤は暴走族(や、その周辺の若者層)に受ける!」と、確信的にカラーリングを決定して販売したのが、カワサキだった。
一度はZ400GPに主役の座を譲ったFXだったが、これが伸び悩む。そこで併売の形でE3、そして限定の形でE4を販売したのだが、この時のカラーが黒×赤一辺倒。確信的な行動だったという。
そして、このカワサキの成功を受けて、CBXもⅡ型登場の際には青×白を捨て、黒×赤をラインナップしたのだ。
当然、これも大いにヒットする。言葉は悪いが、後出しじゃんけんで圧勝していく。そうしてCBXは、Ⅰ型に続いてⅡ型でも大勝利を収めていったのだ。