左右で異なるカラーリングを有する“バイカラー”や、左右で全くデザインが違う“アシンメトリー”など、最近は外装ペイントも多様化が進んでいる。この潮流は、全国に浸透していくのだろうか?
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同一デザインながら左右でカラーが違うパターンは、すでに3~4年前には存在した。ベースカラーは単一ながらラインが左右で異なる、というもので、関西ではテクニカルサービス本多が、自社で提唱する“高旧車”スタイルの単車に取り入れてきた。
上記の画像も、すでに当サイトの“高旧車” で公開中のもの。使用しているカラーはかなり少ないのだが、グラデーションなどを利用して、見た目にはソレと分からないほど精巧でバランスよく配色されているのがお分かりいただけるだろう。初見では、それと気づかなかったほどだ。
そして最近、同時多発的に各地区で左右のカラーリングが違うマシンが登場してきている。
まずは広島。これは「飽きっぽくて派手なものが好き」というオーナー氏の意向も多分に反映されているがようだ、片面に日章、そしてもう一方には龍の飛翔する姿がトライバル調で描かれている。
これなどは、先で述べたデザインの統一性すらハナから放棄している。かつてF1の世界でもBARホンダが「555」と「ラッキーストライク」という自社ブランドのたばこ銘柄を使って右違ったデザインで出走、物議を醸したが、それと同じくらいのインパクト。完全にアシンメトリーになっているのだ。
このオーナーは、さらにピンク×黒の日章に左右異なるオーバーペイントを施すという“離れ業”を演じてもいる。ひとつ完成したデザインに全く異なる世界観の意匠を放り込むのも凄いが、これを左右で違えているのが、さらに凄い。
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さらに九州では、メッセージ性が強いデザインを、左右異なるデザインで表現するという手法を取り入れた方も。マットカラーやキャンディーカラーを組み合わせるなど、意欲的なペイントでもあった。
また、別のオーナー氏は、車体はほぼ左右で統一させつつ、フルカウルのデザインを左右で一変させるというパターンの手法を用いている。これなどは、強いインパクトを残せる上、“着せ替え”も比較的容易。挑戦もしやすいのではないか?
まだまだ、様々なパターンが残されている“アシメ”カラー。今年は、もっと様々な意欲作が見てみたいものだ。