『スーパーカーに族車の魂を』でお馴染み(!?)のショップ、LIBERTY WALK。ランボルギーニのボディをぶった切ってオーバーフェンダーを装着する異次元の感性を支持する者は多く、海外でも熱狂的な支持者がいるこちらのショップの動向は全国のヤンキーが気にかけているといってもいい。言い過ぎ? いや、全然過言ではない。
そのリバティーウォークの名を冠したFXが、日本最大級の絶版車ミーティング・富士河口湖オートジャンボリーに参戦していた!
バイクのスタイルとしてはセパハン・シングルシートという完全なカフェレーサー。族車のイメージが強いFXだけど、カフェスタイルのベース車としても需要が高いバイクでもある。
そしてオジサンたちを「うーん」と唸らせるのがこのTECH21カラー!!!!!。薄紫にスカイブルーのツートンといえば、「平忠彦とケニー・ロバーツが組んだあの8耐がさー」でお馴染みのアレだ。「それをいうならエディー・ローソンの方がさー」でもお馴染みだ。
まったくお馴染みではない平成生まれに解説すると、当時資生堂がメンズ化粧品に参入した際のブランド名が『TECH21』。メインキャラクターを日本のトップGPライダーだった平忠彦が務めていた。
当時の平は世界を相手に戦う日本人、というイメージで今でいうところのサッカーの三笘薫やメジャーの吉田正尚といった存在。プラス、めっちゃくちゃにダンディだった!
という、マシンもライダーも人気だったこの『TECH21』を模しているのが相当ツボ。デュアルのヘッドライトにはリバティーウォークのマークと『TECH21』のロゴが並んでいるので分かる人にはちゃんと伝わるようになっている。
そしてカウルの側面は『TECH21』の文字が入る部分に『LIBERTY WALK』のロゴを描き入れ、レーサーらしくゼッケンも入っている。
そして完全にカウルで隠れているエンジン部分もFCRキャブにBEETのバックステップ、4-1管、そして普通のレーサーレプリカには絶対に付いていない蛍灯など、ちょっとした遊び心も忘れていない感じがリバティーウォーク!
この遊び心はやっぱり見習いたい。