普通自動二輪免許で乗れるギリギリのサイズというこということもあり、暴走族に愛された単車のモデルと言えばGS400やホークⅡなど、400ccのエンジンを積んだもの。旧車會でもそれは変わらず、400㏄の単車所有するオーナーがほとんどである。
旧車會の中で不動の1番人気を誇るHONDA CBXも400㏄エンジンのCBX400Fは高い人気を誇るが、CBX400Fの派生モデルがこのCBX550F。主に欧州向けに作られたモデルだが、こちらのオーナーさんはそうしたCBX550Fを敢えてチューンして楽しんで乗っている。
400Fと550Fの違いとして挙げられるのがフロントブレーキディスク。ダブルにしたことが最大の特徴だが、このCBX550Fもダブルディスクにして、さらにカウルも大き目のBEETエアロシャークを選んだ。
サイドカバー、そしてエンジン回りのカバーもBEETアルフィンに統一。マフラーは不明だが、シリンダーのサイズ違いのためCBX400Fで使用できる社外マフラーが使えないことが多いため、マフラーにもかなりこだわったと予想できる。
テールもBEETアルフィンに。シートは敢えて純正にしたことでソリッドのボディカラーともハマるように仕上げた。
ハンドルは1000ハンを採用。かなり稀少になっているハンドルだけにオーナーのこだわりが感じられる。
レッドのソリッドカラーをベースにして、BEETアルフィンで各カバーを統一するなど、純正仕様の中にも少しの遊び心が加わり、現役暴走族さながらのシブい雰囲気を演出しているCBX550F。欧州向けに販売されることが多かったモデルだけに令和の時代の日本で走っているというのもポイントが高い。