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【逮捕】「預かった特攻服を紛失した少女に暴行を加えた罪で20歳と17歳の女性2人が逮捕」のニュースに批難轟々だがちょっと待ってくれ【難問】

いま、レディース内での揉め事が事件となり、報道されたことで話題となっている。

埼玉県警は7月30日、女子高生(15)に暴行してけがを負わせたとして、さいたま市に住む上石侑奈容疑者(20)と、無職の少女(17)を傷害と強要容疑で逮捕した。上石容疑者は会社員で、少女は、さいたま市を拠点に活動する女性暴走族(レディース)グループのメンバー。

smartFLASHより引用

 

様々な報道を統合すると、ことの発端は加害者とされる少女が被害者の女子高生に特攻服を預けたこと。この特攻服は少女の知人男性から預かっていたもので、その特攻服を少女が紛失してしまう。

これに腹を立てた加害者女性2人が同市内の路上で「特攻服がどんなに大事かわかってんのか」などと言って、殴る蹴るの暴行を加え、土下座をさせた疑いが持たれている、ということのようだ。
 
 
 
 

 
この報道に対して、世間……というかネットの書き込みが大いに盛り上がっている。

曰く「意味が分からん」

曰く「そんな大切なものなら他人に預けるな」

曰く「そもそも犯罪だろ」

だいたいそんなところ。基本的に暴走族やレディースの話題は『絶対悪』と捉えられて、何を言ってもいいという風潮がある。そしてどんな意見に対しても、ヤフコメでいうところの「共感した」が付くから気分がいいのもあるだろう。

ただ、そのコメントの個々の内容を見てみると、批難のための批難であったり支離滅裂な理論で語っているケースも多い
 
 
 
 

状況として、被害者の高校生が加害者と同じレディースに所属していたのかいないのかで考え方は変わるだろうし、少女と特攻服の持ち主の関係性でも導き出される回答は変わるはず。

そんな大事にしているものなら他人に預けるな、という意見はごもっともだが、元々はそんな大事な特攻服を預けられる関係にあったことの裏返しでもある。当然、無くされた側からすると「裏切られた」という感情が湧き上がるのは仕方のないことだ。

もしこれが特攻服ではなく、市販の私服であれば被害弁償などの選択肢もあるが、特攻服は作成時点ですでに10万円以上の費用がかかることは珍しくない。そこにカスタムメイドの一点もので愛着や歴史というプラスアルファの付加価値が乗っかっているとなれば、そう簡単に適正価格は出ないであろう。仮に適正価格が算出されたとして、単純に原状回復という形で全く同じ特攻服を作るだけでも10万円以上がかかるとなれば、その費用のねん出は高校生にとって大きすぎる負担となる。
 
 
 
 

そして、“圧倒的な縦社会”で成り立っている組織ということは少女も理解した上でレディースに近寄っている点も見逃せない。先輩の機嫌が悪いというだけで制裁を頂戴するのが当たり前のなか、特攻服の紛失は最上級の“やらかし”。もとより血気盛んな十代の不満が爆発するのは想像に難くない。

もちろん、たとえ身内であっても暴力で解決するのはよくない。暴力では根本的な解決に至らないのは間違いないし、そうした側面が暴走族という存在が衰退していった一因にあるのも間違いないだろう。

今回の逮捕で救われたのは被害者だけでなく、むしろ加害者の将来を考えたら歯止めがかかったという意味では加害者の救済にも繋がっているだろう。

それでも一方の支持をすることができないのは、不明な点があまりに多いため。警察発表でも報道でもプライバシー保護のため、得ている情報の全てを公開することはない。そんななかで書き込まれている批判の大半が憶測によるもの。なんの根拠もない憶測や見出しを見ただけで自信満々に叩いてマウントを取って悦に入るのは、いかがなものだろうか。

参照元:smartFLASH

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