目立つ色の組み合わせと、そうでない組み合わせがある。黒✕黄色や赤✕白、赤✕黒の組み合わせなどがそうで、蜂などがまさに黒✕黄色の組み合わせ。赤✕白は横断幕や小学生の紅白帽にも使用される組み合わせ。黒✕白も視認性は高いが、ブルーと黄色、オレンジとブルーなども視認性が高い。こうした配色の看板は、街で見かけることも少なくないだろう。
そうした視認性の高い黒✕黄色のカラーリングに併せて、赤をふんだんに取り入れた外装をチョイスしているのがこちらのバブだ。
エンジン回りは黒で塗装し、デュアルカウルやタンク、サイドカバーなど主たるパーツは黄色で塗装して強いコントラストを強調。さらに黒とは相性がいい赤でフレームやボトムケースを塗装し、三段シートも赤のエナメルをチョイス。黒✕黄色、赤✕黒という視認性が高い組み合わせを2つ同時に持っているバイクは多くない。視認性が高い、ということはすなわち“目立つ”ということだ。それぞれがソリッドカラーという点も、ワルくていい。
バイクの仕様自体もなかなかシブく、ウインカーやデュアルライトの一方を星形に。カラーはカウルと同じ黄色をチョイスした。ビタローニのミラーやスモークのシールドに這わせたパイピングともナイスバランスを保っていてカッコいい。
フレームやスイングアーム、そして三段シートには赤を用いていて、車体の後半部分はこの赤色をメインに、黄色が差し色のような関係になっている。ケツ上げしたリアシートは1メートル延長の三段シートが迫力満点。背面には各地の旧車會のステッカーをバランスよく貼っている。
さらにユニークなのがリアのスプロケ。丸みを帯びた文字で「HAWK」の文字が連続して描かれている。フロントディスクの加工は少なくないが、リアのスプロケに手を加えるアレンジは珍しい。個性と言っていい。