CBX400Fを彷彿とさせるタンクのプレスラインや教習車にも採用されたほどの扱いやすさで人気のCB400SF。旧車會世代からすると「新しいバイク」となるが、平成の現役暴走族からはそれなりに人気が高い車種でもあった。
そしてこちらのスーフォアである。
ライトアップしてピヨピヨも装着したヘッドライトに黒い垂れのドッカン風防を組み合わせたライト回りや、赤で統一したワイヤー類、さらにはその2色を使ったバンダナなど、フロントビューはしっかりとワルい仕様。これだけでもオーナーの意気込みが伝わってくる。
さらに注目したいのは、外装のデザイン。梵字のようなトライバルのような柄を、赤とゴールドの筆の筆致で描いている。プレスラインの上下でデザインを変えているだけでなく、左右でもデザインを変えていて、タンクの左サイドにはデザインした欧文が描かれている。
実はフロントフェンダーも左右で異なるアシンメトリーなデザインとなっていて、だからこそバンダナもツートンになっている。
こうしたデザインはサイドカバーからテールカウルにかけて描かれていて、ポイントごとにしっかりデザインされいてる点もオシャレ。カスレが味を感じさせる部分ではあるが、エアブラシなどで仕上げてもまた違った魅力が出るのではないか。手法として、真似できるスタイルだ。
シートは約70センチ延長した白×黒の三段シート。背面にはチーム名のロゴをアピールしつつ、側面には風防のスクリーン同様に様々なチームのステッカーを貼ってデザイン的にもバランスよく仕上がっている。
ユニークなところでは、ハンドルのデザイン。よく見ると、日本刀の柄(つか)のようなデザインになっている。旧車會ではあまり見ることがないアイテムだが、「和」を感じる個性的なワンポイントになっている。