日本の旧車會のバイクは、昭和の時代に生産された車種が基本となる。これとは別に平成以降に生産された「現行車」というカテゴリーもあるが、いずれにしても基本はいわゆる“ネイキッド”なロードスポーツバイクがベース。オフロードやビッグスクーターは含まれないのが普通だ。

ただし、こちらのレブル500は最近のアメリカン。現行で購入が可能なホンダのバイクだ。基本的には日本では旧車會に用いられることがほぼ無いのがアメリカンだが、GSやGSXのL型やT型、ホークのT型などはタイプ的にはアメリカン。これはGSやホークの亜流という捉えられ方で、シートやハンドルなどは換装してしまうので特に違和感を感じるものではない。
そもそも、旧車會の象徴ともいえる三段シートはアメリカンのタンデムシート用に作られていた背もたれがルーツという話もあるくらいで、意外と親和性が高いジャンルでもある。


改めてこちらのレブル500の細部をチェックしていくと、かなり気合が入った仕様であることに気づく。
まず、フロントにはロケットカウルを装着。両サイドにゴールドの日章を描き、ヘッドライトはピヨピヨ付きのマーシャルをフォグ、そしてミラーはビタローニのカリフォルニアミラーを換装している。
画像だとわかりにくいが、カウルやタンクはカーボン転写が施されていて外部からのダメージへの強度を増している。

タンクにも、ロケットカウルと同様の日章を描いて統一感をアップ。この日章はロケットカウルのステージやオイルクーラーなどいたるところにデザインされている点も注目だ。

約50センチ延長の三段シートは外装と同じダークグレーとゴールドのマーブル仕様。レブル500の三段シートは他ではほぼ見ることがないので、ある意味貴重なアイテムだろう。日章は三段シートに差したコルク半のサイドにも描かれていて、こんなところにも統一感を感じとることができる。
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