この数年で市民権を得た感のある“ヤラレ仕様”だが、これを個人で仕上げようとすると、意外に難しいのだそうだ。
実際に70年代バイクのオーナーから伺った話だが、ベースとなる塗装の方法から始まって、外装の汚し方や傷つけ方。フェンダーの加工の仕方。ホイールやフレーム、シートの汚し方。すべてを統一感をもって加工しないと、ちぐはぐ感が出てしまうのだそう。
元々ヤレているバイクをイジるのは楽だが、仕様変更で“ヤラレ仕様”にしようとすると、それまで綺麗にしていた分だけヤレ感を出すのが難しいのだとか。
「できれば愛車を汚したくない」という心理的な抑制がかかる場合もあるのかもしれない。
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【GT380】“ヤレ車”と“ヤラレ仕様”はどう違う?ヤラレのサンパチがその差異を物語る
しかし、こちらのバブはご覧の通り、かなりしっかりと手が加えられている。
まず目につくのがタンクの彩色。オイルにまみれた日章に、サビを含んだ水が流れた跡が残る演出は、なかななのアイディア。これがリアルでないのはエンブレムの綺麗さでもわかる。
ヘッドライトとウインカーには飛び石での割れ防止ガードを装着。
アイテム自体もかなりレアなパーツだが、塗装の剥がれ具合や傷などは普通に年季を感じるもの。仕様に深みを持たせているポイントといえる。
リアフェンダーや鉄メッキのラッパにも、サビの腐食やオイルの汚れが付着。すべて細工ということでもなさそうだが、この雰囲気が出せるのは、やはりセンスということになるだろう。
そして極め付きは、このフロントフェンダーとスポークホイール。ほこりと油とサビにまみれた、寂れた感じが上手く表現されている。
旗棒と、その先の日の丸のくたびれ加減も絶妙で、バイクの仕上げにかけた時間の長さとアイディアが、仕上がりからも伝わってくるようだ。
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