高速道路はともかく、一般道での「スピード違反」は意図的に行っているというより、「ついうっかり」というケースの方が多いのではないだろうか。
そして一般道なら29キロオーバー、高速道路は39キロオーバーまでなら違反点数は加算されるが反則金を払えば「一件落着」となる。
ところで。
この反則金って「払いたくなければ払わなくていい」って知ってた?
反則金の支払いは『強制』ではなく『任意』。払いたくなければ払わなくてもいいのだ。どういうことかというと、反則金を支払うことによって「刑事手続き」ではなく「行政手続き」で終わらせることができる。
スピード違反も道交法違反という犯罪なので、本来は「刑事手続き」によって裁判を受けることになり、有罪判決を受けると前科も付く。ただ、冒頭にも述べたように「うっかりミス」のような軽微な犯罪の場合は、本人が認めさえすれば「罰金」ではなく「反則金」の形で書類上の手続きだけで済ませているのだ。
難しいことを言うと、憲法に定められている国民の権利のひとつに「裁判を受ける権利」というものがあって、これを侵害しないための措置ということらしい。
強制にしてしまうと、たとえば「オレ絶対にそんなスピードを出してない!」というケースで「測定値が出てるから従え!」がまかり通ってしまう。過去には、実際にこれで無罪を勝ち取った例もあって、不服があれば申し立てることができるようになっている。
ここまでの流れをまとめると、以下のようになる。
・支払いをしないと裁判になる可能性がある
・裁判で負けると前科が付く可能性がある
違反者に対する点数の問題もあるので、まずはスピード違反をしない心がけが必要かもしれない。
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