GSのシリーズはその後GSXとなり、現在まで続くGSXシリーズの礎を築いた。
いわばスズキ本流の証であり、スズキの屋台骨を支えているのがGSXだといっても過言ではない。ただし、明確なヒットにつながっていったのはこのGSX400FS以降のRからで、このFSはどちらかというとマニアックな部類に入るのかもしれない。
ただ、当時はスズキとあのヨシムラが組んで世に送り出したバイク、純正でもヨシムラの集合管が付いている、ということでかなり話題にはなった。
こちらのGSXは、FSの遺伝子を残しつつ随所に自己主張を加えた個性が強めな仕様となっている。
足回りはホイールこそBEETのキャストに換装しているが、ダブルのアンチを残してフェンダーはBEETを装着。デイトナのスタビライザーやアールズのオイルクーラーなど、細部にも気を配っているのがわかる。
カウルはデュアルのハーフ。若干上めに装着している分のスペースは、ヘッドライトと同じシビエのフォグを装着してバランスを整えた。
サイドカバーはセレクトをチョイス。さらにマフラーは純正とはまた違うヨシムラサイクロンを装着。そしてヨシムラとコラボのFSらしく、リアサスはヨシムラカヤバを選択している。
外装ラインの取り方は、隣に並んでいるサンパチと同様の手法をとっている。この2台は兄弟車!? だとすれば、かなり連携の取れた兄弟車だろう。