別稿にて取り上げた、クーリーレプリカカラーのサンパチの兄弟車が、こちら。
ベース車種がサンパチ、装着しているカウルがイノウエのブルドック三分割で、デザイン自体もほぼ同一という、まごうことなき兄弟車でもある。
ただし、このカラーリングはただ色を変えただけではなく、ちゃんとスズキに関係したカラーリングなのだ。のちにスズキのエース・ライダー、ケビン・シュワンツを擁したヨシムラスズキのTEAMラッキーストライクのカラーリングが、この赤✕白だった。フルカウルの下部に絵かがれたレタリング文字が“ヨシムラフォント”になっているのも説得力がある。
ラッキーストライクのデザインは入っていないものの、意識しているのは間違いないところだろう。
アイテム架装については同じ個所もあれば、全く異なるポイントもある。
フロントの3面のトンガリフェンダーと、リアのケツRPは兄弟車と同じ仕様。ただしウインカーはサンパチの純正をセット。メッキのGTミラーもカッコいい。
足回りはフロントがトレンチカットの入ったダブルディスクにベルズキャストを履かせている。この日のイベントでも、ベルズのキャストホイールはかなりの少数派。こうしたイベントでも少数派ということは、かなりレアなアイテムだと言える。
マフラーは兄弟車が城北ムラカミ管であったのに対して、こちらはスガヤのショート管を装着。カラーも赤✕白の外装にぴったり合っている。
ヨシムラカヤバのリアショックも相性抜群。その関係性から、スズキ乗りが好んで愛用するサスだが、こちらも外装カラーとマッチしていて、統一感すら感じさせるアイテムだ。
これだけ個性を出しつつも統一感のある仕様に仕上げたセンスには脱帽せざるを得ない。ただ、気になったのがゼッケンナンバー。クーリーレプリカ仕様のサンパチのゼッケンが「1」で、こちらが「3」。となると、ゼッケン2番の存在が気になるところだ。
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