旧車會界隈でGB350というバイクをご存じの方はさほど多くないかもしれない。令和に登場したシングルスポーツで、SR400などとも比較されるスタイルのバイク。前のモデルはクラブマンとも呼ばれていたが、こちらはご存じの方もいるのではないだろうか。
日本では平成のバイクも「現行車」というカテゴライズであって、令和のバイクはかなり新参。とはいえ人気がないわけではなく、日本ではカフェレーサー風のカスタムベースとして採用されることが多く、スピードワゴンの小沢一敬や中尾明慶などタレントにもファンを持つバイクでもある。

日本ではワルい改造に利用されることが少ないGB350だが、そのネイキッドなシルエットもあって台湾では族車カスタムのベースとしても人気のようだ。

こちらのGB350は前倒しの短風防を装着したイカツいスタイル。ライトにはピヨピヨも取り付けられていて、族車感を醸し出している。スクリーンの裏側には全日本麗心愚連盟のステッカーが貼ってあったりするのも興味深い。

エンジン回りはシリンダーヘッドのフィンに合わせてカバー類にはフィンタイプをチョイス。こうした細部のパーツ選択にもセンスを感じさせる。


さらにシートはエナメルのタックロールで、シート脇はビス留めされている。これは伝統的にヨンフォアなどのシートに採用されるスタイルで、ホンダのバイクで継承するのは正しいスタイルだ。
三段シートや集合管を装着せず、街乗りもできるライトなアレンジスタイルは海外の旧車乗りにとっては身近なものかもしれない。
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