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【暴走族文化考察】横文字を“縦文字”化したチーム8選【欧文を漢字に置き換えたチームたち】

2018年2月17日

漢字名前は暴走族らしさを感じさせる文化のひとつ。元々漢字名前のチームも多いが、欧文に漢字を当てているチームも少なくない。今回は、こうしたチームをいくつかピックアップしてみた!

暴走族のチーム名は、あるころを境に漢字をメインに使うようになった。そう、「䥝極悪の登場だ。ここから、元々横文字だったチームも漢字を当てたりして、チーム名の画数がどんどん増えていった。

欧文を横文字と呼ぶのに対し、この漢字を使うチーム名を“縦文字”と呼ぶこともある。ただ、それも横文字あっての“縦文字”で、のちのチームの大半が漢字を使うようになっていったため、この“縦文字”という呼び名も、次第に使われなくなっていった。

今回は、そんな“縦文字”チーム名から、特に当て字を使った名前をピックアップしてみた。本来は英語で、あとから漢字を当てたもの、最初から漢字だったものなど、様々に見てみたい。

寿辺苦絶悪(スペクター)

元々は『SPECTER』。CRS連合の一角としても有名な、全国区の名門チーム。

日本語にすると「幽霊」「亡霊」。ガイコツマークの欧文ステッカーは現在でも人気だ。特攻服の着用が主流になるにつれ、刺繍する者が増えていった。


阿李猫達(アーリーキャッツ)

元の表記は『AlleyCat’s』、意味は「野良猫」、「捨て猫」。

こちらもCRS連合の一角を占めた大名門。”キャッツ”の部分を完全に当て字にせず、「猫達」と意味を優先したことで印象がより強くなった。横文字も、ステッカーなどを中心に残していた。


黒唯皇帝(ブラックエンペラー)

言わずと知れた日本最大の暴走族『BLACK EMPEROR』も、縦文字化の波に乗っていた。

こちらも、”EMPEROR”の部分は”皇帝”という直訳を使っている。ちなみに、「唯」の文字の由来を心当たりの方、教えて頂けませんか?


情可悪達(ジョーカーズ)

全狂連にその名を連ねた東京の老舗チーム。カミナリ族からの流をくむなど歴史あるチームだった。

バイクの腕には自信があるメンバーが多かったともいわれている。直接的な意味は『切り札』だが、漢字は当て字を用いた。


怒悪流(ドール)

相州連合の創設にも深くかかわった、神奈川県平塚市を本拠地とするチーム。

セクシーな踊り子のペットマークも広く知られている。漢字はおそらく当て字だが、これに「怒り狂った/悪党どもが/流れ流れにやってくる…」という意味を当てている。


南無場阿腕(ナンバーワン)

千葉県で一大勢力を誇った喧嘩チームで、killer連合(こちらも表記を『鬼羅連合』に)の主力チームのひとつ。

元々の表記は『Number1』だった。おそらく当て字だが、縦文字表記の印象が非常に強いチームのひとつでは?


愛死美絵無(ICBM・アイシービーエム)

ICBMとは、「大陸間弾道弾ミサイル」の略字。チームは東京の下町でその名を馳せた。

元々が略字だったからか、愛死美絵無にも「愛することも/死ぬことも/美しすぎて/絵に/なら無い」という意味が与えられている。この解釈はマジでスゴい!!


江流座(エルザ)

横浜連合に所属していた鎌倉のチームで、漫画『湘南爆走族』のモデルとなったという説もある。当初から漢字を当てていた珍しいパターンで、ちゃんと「江の島を流れる星座」という意味がある。意味自体がカッコいい。

もちろん、これが全てでないのは皆さまもご存知のとおり。今後も、様々なかたちで暴走族の歴史に触れていく予定なので、楽しみにしていてほしい。

執筆者:i-Q JAPAN編集部

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