旧車バイクの醍醐味は、装着パーツの換装にあるといっても過言じゃない。
フロントカウルやフェンダー、シートカウルなど純正とはまた違ったスタイルのパーツを装着することで乗り手の個性を表現したり、そのバイクが本来持っているスタイルの良さを増幅させたりなど、ベース車両の魅力を引き出す手段として、アフターパーツの装着は不可欠ともいえるものだ。
ただ、アフターパーツの多くは素材が多くがFRPで、軽い分「破損しやすい」というデメリットがあるのも事実。
立ちゴケしたり、または増し締めでボルト穴の周辺からクラックが入ったりと、ヒビが入ったり、場合によっては完全に割れてしまうことも少なくはない。
その際、完全に割れてしまっていたりすると「他いに使い道も無いし……」とばかりに捨ててしまう方も少なくないようだ。
あれだけ軽量かつ薄いアイテムをしっかり直すのは、たしかに大変なようにも思えるが、実はちょっとしたコツを使えば、そこまで大変な思いをせずに、この“傷口”は修復することが可能だ。
完全に割れてしまっている場合、まずしなければいけないのは断面の洗浄。汚れや細かい破片などが残っていると、ズレやグラつきの原因になる。ウエスや綿棒に「かんたんマイペット」などの家庭用スプレー洗剤を浸して、しっかりと汚れを取っておこう。
汚れを落としたら実際の接着作業になるのだが、この際に必要なのが「パーツの固定」、そして「断面に接着剤を塗らない」という2点だ。
変に角度が付いてしまうと装着の妨げになるだけでなく、再び割れてしまう、などの可能性もある。割れた箇所を左右からクリップ留めするなどして、まず位置がずれないようにしたい。
そして接着剤だが、これは断面に直接塗ってしまうと、どうしても厚塗りになってサイズ感が変わってしまったり、余った接着剤がはみ出して仕上がりが汚くなってしまったりもする。
そこで使用するのが先細針の“シリンジ”だ。プラモデルを作ったことがある人なら馴染みがあるだろうが、細部への接着剤や塗料の流し込みに威力を発揮する、注射針のようなアイテム。これを使ってクリップ留めした断面に接着剤を流し込むのだ。
たっぷりと塗らなくても、「毛細管現象」で均等に接着剤が行き渡る。これが本当に便利。約10分ほど固定すれば、基本的には割れたパーツもくっついてしまう。
あとははみ出た接着剤を削り取るなどして表面を綺麗に整えれば完成。
ここで注意が必要なのは、塗装面に溶剤がはみ出してしまうと修復が困難になる、という点だ。本来であれば、サンドペーパーで削っていって、最後にバフ掛けまでいければ見た目には分からないくらいになるが、塗装済のパーツに関しては、こうした仕上げを行うことで、再塗装の必要性も生まれてくる。
簡単な塗装であれば、接着面付近のみ再塗装するという方法もあるが、最悪の場合、パーツとして改めて塗装して再利用する、というケースも考えられる。
とはいえ、丸ごと捨ててしまうよりは、再使用できるほうがずっといいハズ。何かの参考にしていただければ幸いです。
参照元:web!ke+
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