よくカーボン樹脂とかカーボン転写とか出てくるが、カーボンってなんだ? というところからお伝えしてみようと思う。
カーボンとは、炭素のこと。つまり炭だ。材木を火にかけて残ったアレだ。といってもアレの方は不純物バリバリなので、もちろん加工には向かない。アレから不純物を取り除いた状態の純粋な炭素をなんやかんや手を加えて、加工できる状態にしたものが、一般的に使われているカーボン、ということになる。
カーボンの特徴は軽いこと。そして頑丈なこと。金型などで成型し、焼き締めることで、レース車両の外装に使ったり、バイクのフレームに使ったりすることもできる。
また、その特性を活かして鉄やFRPパーツの割れた部分にシート状のカーボンを貼って修復したり、強度を増したいアイテムの表面に貼り付けたりして使用することもある。
という、前口上が終わったところで、こちらのRZだ。
再評価の機運が高まっているRZだが、こうした形で綺麗に仕上げている車両は、まだそれほど多くはない。ハーフのデュアルカウルにLEDライト、フローティングディスクをダブルで装着&ブレンボのキャリパーを装着した足回りなど、パッと見で高級感のある仕様を目指したのが分かる。
しかし! このRZの一番の特徴はソコではない。カウル、タンク、フェンダーといった外装の至るところにドライカーボンを貼り付けて、模様にしているのだ!
もちろん、表面の強度は増しているだろうが、求めているのはそこではない。テープ状のドライカーボンをカットし、ランダムに貼りあわせることでドライカーボン自体をひとつの模様として機能させている。
シート状のドライカーボンを切り貼りして表面を覆うよりも、はるかに手間がかかるこの作業。すべて手作業で、切り貼りだけで1ヵ月以上を要したというから恐るべき労力だ。
表面の形状はサンドブラストにも似た感じだか、一発勝負のサンドクラフトと違って加減を自分で決められる利点がある。どちらかというと、伝統技法の螺鈿(らでん)細工に近い感じか。
もちろん外装の一点豪華主義ではなく、先述の足回りやバランスよく角度を付けたテールのケツ上げ、さらにはヤマハらしいストロボラインを取り入れた外装など随所に見るべき点がある。
さらにブレンボのキャリパーだけでなくXAMのスプロケット、ワイセコのピストンなど、目に触れにくい随所のパーツにもレーシーなアイテムを取り入れている点も特筆もの。さらなる改良も視野に入れているとのことで、今後のイベントで見かけた際には是非その目でご覧いただきたい一台だ。
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