【魔改倶楽部③】なぜXJでこんなことを!? がっつりカフェのヤマハ4発

2017年9月28日

カフェスタイルのベースとしてはお見かけすることの少ない、XJ400D。しかしこれが、マニアの腕にかかるととんでもない輝きを発揮する。

クラスでも目立たない存在だったあの娘が、眼鏡を外したら超絶美少女だった……!? そんな、夢のあるカフェ改造をご覧あれ!


ヤマハのXJといえば、カワサキのFX、スズキのGSX400FS、ホンダのCBXと並ぶ80年代空冷4発四天王のひとつ。

……空冷4発四天王という言葉が本当にあるかどうかは別として(笑)、空冷4発がブームとなった際の、ヤマハの代表選手であることは間違いない。


ただ、トップランナーのFXや最後発で圧倒的なスペックを誇ったCBXに比べると、幾分地味な存在であることは否めない。

さらにカフェスタイルのベース車としても、ヤマハというカテゴリーにあってはスピードという面でのイメージで先んじている、同僚のRZやRDなどの2スト勢に一歩譲る部分もある。


もっといえば、「XJにFXの外装を乗せることができるぜ」などと、ルックスの面でも決して悪い単車ではないのに、なかなか評価を得られない存在だ。


だが、そんな地味な存在感の単車だからこそ、愛を注ぐマニアもいるわけで、こちらのカフェスタイルのXJも、むしろXJであることの驚きがある。

オリジナルのフルカウルも、イノウエの4-1管も、セレクトのシングルシートも、XJをベースにしていることで、よりスペシャルな存在となっている。

これに関しては、「でもこれがFXがベースだったら……」とはならない。まさにオンリーワンの輝きを放っているのである。


このXJを、さらに特徴的なものにしているのが、カウル先端の「拳」の文字。

これは一部で圧倒的な支持を得ているカスタムショップ、『ガレージ拳』から来ているもので、オリジナルのビッグタンクを製作してしまうなどサンパチのカスタムにおいては“神様”とさえ称されるショップのもの。

実はガレージ拳はこのXJ製作にはほとんどかかわっていないのだが、拳の代表とオーナーが旧知の仲で、面白がって名前の使用を求めたところ「やっちゃえやっちゃえ!」と、あっさり許可が下りたのだとか。


そんな遊び心と個性が見事に融合し、結実した単車が、カッコ悪いワケがないのである。

■装着パーツ
【ハンドル】ジャパネットスピード
【マフラー】イノウエ
【ホイール】ノーマル
【フロントカウル】オリジナル
【リアショック】コピゾッキ
【シートカウル】セレクト
【ペイントショップ】RSハラダ

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