ここ最近、未成年の共同危険行為での逮捕のニュースが相次いでいる。
神奈川、千葉と少年による暴走行為での検挙・送検に続いて、今度は兵庫県での集団暴走のニュースが飛び込んできた。
❝兵庫県警小野署は16日、同県加東市で4月に集団でバイクに乗り暴走したなどとして道交法違反(共同危険行為)容疑で、県内の当時16~18歳の少年や男ら13人を逮捕、1人を書類送検したと発表した。❞
今回、逮捕された少年たちは暴走族『月華美奏』というチームのメンバー。昨今の暴走族で14人が集会に参加していたというと、かなりの大所帯。そしてSNSで仲間を募るスタイルの暴走が多数派を占めるなか、ちゃんとチーム名を持って走ること自体がかなり珍しいんじゃないのだろうか。
ちなみに、この暴走族が暴走を始めたきっかけとして「漫画の『東京卍リベンジャーズ』に影響を受けた」と供述しているという。
たしかに映画がヒットしたあとのハロウィンは街中“トーマン”の特攻服で溢れていたが、作中で主人公が所属する『東京卍會』を含め、集会のシーンはほとんどなかったような?
どういった経緯でこの発言が出たのかは知る由もないので言及しても仕方ないが、この発言によって世間一般の注目を集めたのは間違いないだろう。
この時期に暴走行為が取りざたされるのには理由がある。
年の瀬が近づくにつれて、クリスマスや大みそかといった『暴走が付き物のイベント』が急増する季節がやってくる。
そこで、“暴走したら逮捕される”実例を挙げて注意喚起を行うという側面が、少なからずある。
これはほぼ毎年のことで、今の時期に急に暴走が増えているわけではなく、発表のタイミングをこの年末に集中させている、ということだ。
そして実際に年末年始の取締り体制もしっかり取られているのは間違いない。自覚と自制心を持った行動を期待したい。