同じメーカーのバイクの仕様を合わせる兄弟車の類いは時々見かける。
基本的な仕様やカラーリングを揃えつつ随所のパーツを揃えたり、もしくは色だけ変化を付けつつ細部の仕様までしっかりと揃えていくスタイルであったりと、様々な手法があるが、今回ここで紹介する2台の兄弟車は、今まで見たことがない組み合わせだ。
ヤマハのXJとGXのコンビ!
ヤマハの兄弟車は過去にもあったが、大体はXJと“RZ”という同期コンビになることが大概。それがあえてのGXをチョイスしているのがまず面白い。
これは4発と吸い込みを組み合わせたいという、オーナー氏側の思惑もあるのだが、意外と同じメーカーで4発と吸い込みのコンビで兄弟車を仕上げているケースは少ない。スズキはかろうじてGSとFという組み合わせがあるが、カワサキは吸い込みが250のFTになってしまうし、ホンダに至ってはバブを吸い込ませるしか方法がない。
4発のXJは、デュアルカウルを装着。イベントに合わせて装着したため塗装やステッカーワークはほぼ施していないとのことだが、それだけに三段シートやフロントフェンダーとのバランスの良さがはっきりと分かる。
タンクにはラインのファイヤーを施し、YAMAHAのロゴもペイントではなくしっかりとエンブレムを装着。絶妙なサイズのアップハンも操縦性の高さを物語っている。
そしてGXは黄ばみのどっかん風防を装着してワルさを演出。実はヘッドライトは両車ともマーシャルのフォグを装着している点にも注目したい。
さらにメッキの集合管を装着し、リアサスにはマルゾッキ。旧車會イベントではあまり見かけないというだけで嘗めてはいけない。
今後はさらなる進化を遂げる予定とのことだから、イベントなどで再度お目にかかれる日を楽しみにしたい。