トゥーマッチ、いわゆる“やり過ぎ”“多すぎ”といった意味のこの英語は、否定的な意味合いで使われることも多い。ただ、族車カスタムの場合、“やり過ぎ”はむしろ肯定的な意味合いになることがある。
ブチアゲ使用などはまさに“やり過ぎ”の極みだし、ラッパの数や絞りハンドルの間隔の狭さなど、“やり過ぎ”によって個性や地域性が生まれるパターンもある。
そういった意味では、こちらのGSも明らかに“やり過ぎ”ている。
最近、ウイリー時の操作性向上を意図した「ディスクブレーキ化」と「キャリパー装着」がちょっとしたトレンドになっている。なかにはキャリパーサポートを作成してダブルでキャリパーを装着する車両も、目に見えて増えている。
たしか、ごく初期はクラッチ側にブレーキバーを増設して、それぞれで操作ができるようフットブレーキ用とハンドブレーキ用のキャリパーを分けていたのが最初だったと記憶している。
より繊細なコントロールが可能になるこうしたカスタムは、見た目的にもメカ感が強調されてカッコいい。
一番のネックはキャリパーサポートの調達だろうが、いずれは一般的な商品として販売するショップも増えそう。そんな時代の到来を見越して(!?)“やり過ぎ”てしまったのが、こちらのGSだ。
ワンオフで自作したキャリパーサポートは、なんと5連! あきらかに“やり過ぎ”だ。
「今後、GSのリアブレーキはどんどんディスク化されるでしょうし、そうなるとキャリパーの数も増えてくるはず。だったら最初からMAXで装着した方が後悔がないと思って」
というのが、このGSのオーナーでもある宮城のショップ、エンドウモータース代表の意見。正直、何個装着してもブレーキ性能や操作性が格段に向上するかといえば、決してそんなことは無いのだそうだ。
あくまでも見た目重視! という姿勢が潔い。
とはいえ、見た目だけのために5連用のキャリパーサポートをワンオフで作成するその姿勢は、やはり評価に値するのではないか。そして実際、この日のイベントでも場内に集まった数多のバイクのなかから「インパクト賞」を受賞。ちゃんと当初の目標は果たしているといえる。
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