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【和彫のZ】最新と伝統が融合した「Zの後裔」の艶やかな姿が美し過ぎてビビる!【Z900RS】

カワサキの「Z」の系譜は、1973年に登場したZ1から始まる。正式名称はKawasaki900Super4。900ccのパワーユニットから生み出される圧倒的なパワーと強烈な存在感を放つフォルムが支持され、北米のみならず全世界的にセンセーションを巻き起こすことになる。

それから半世紀、Z1の「スリム、スリーク(滑らか)、セクシー」というコンセプトを受け継ぎ、最新機能を備えた新たなレトロスポーツとして誕生したのがこのZ900RSだ。

そんなマシンを広島のカスタムペイントショップ「TAKEMARU ART」が”走るアート”へと変貌させている。テーマはずばり「和彫のゼット」だ。

 

まずはとにかくその出来栄えをご覧いただきたい。天空を舞うようにうねる龍がキャンディブルーの下に単色で描かれ、その上を白いピンストライプが曲線を描きながら走る。まるで龍を封じ込めた水球を見ているかのようだ。その上に散る桜も美しい。

 

繊細で力強いペイントが施されているのは、タンク上だけじゃない。フェンダー、テールカウル、はたまたホイールリムにまで筆致は及んでいて、マシン全体を群青で包み込んでいる。オーナーの徹底したこだわりをひしひしと感じさせるポイントだ。

 

もちろんメカニック面でも抜かりはない。最新テクノロジーで武装した948㎤のエンジンに連なるのは、ワンズアンドエムのマヌファクターマフラー。リアショックはナイトロンに換装し、ビッグマシンの足元をガッチリ固めている。他にもG-motoのパーツなどもふんだんに用いることで「大人なカスタム」でまとめ上げている。

 

デザイン面でレトロ感を大事にしているだけあって、メーター周りも極めてシンプル。ハンドルはスワローハンに換装し、ちょいワルな族車スタイルを演出。シートと風防はワンズ製で、純正とは違う味わいを与えてくれている。

 

また、メーターケースやインジェクションカバー、チェーンケースなど随所にカーボンパーツを取り入れて、ワルいだけではないカスタムを取り入れている点もポイント。大型免許取得のハードルがグッと下がったおかげで、旧車會仕様の中型と、こうした大型車の2台持ちでそれぞれのカスタムを進めている方も増えてる。そしてその需要に合ったパーツカスタムも進んでいる現状だ。

和彫という伝統を昇華させたペイントに、すみずみまでこだわったチューニング。まさに、長い間愛され支持されてきたシリーズの系譜を受け継ぐ最新モデルにふさわしいカスタマイズと言えるだろう。

 
 
■オーナー:ワンズの社長
■チーム名:ワンスター

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