여러분 안녕(ヨロブンアンニョン:「皆さん元気?」の意味)! 旧車會ラブのチャン・セロイです。今日も今日とて旧車會の勉強と称してネットを探ってたら、5月26日にNHKで『パンチパーマ史 〜時代を巻く者たち〜』という番組が放送された、というネタをキャッチしました。
パンチパーマといえば、旧車會とは切っても切れない、あのグリグリのパーマですよね?! わが祖国では年配の人があててるのを最近見かけない、あのみっちりした髪型ですよね?! これはオンデマンド放送を観る前にぜひ予習しておきたい!ということで、今回はバイクネタからちょっと離れて、パンチパーマについてまとめてみました。
パンチパーマの誕生と進化
パンチパーマは1970年代に北九州市で誕生しました。
3ミリ〜12ミリの熱したロッドを使って根元から髪に緻密なカールをつける技術で、立体的なボリューム感が特徴。その斬新な手法は、髪型に変化を求める当時の若者たちを中心に急速に広まりました。
やがて、ビートルズ来日などで起こっていた長髪ブームに対抗するかのように、パンチパーマが大ブームに。美容院では予約が取れないほどの人気っぷりだったそうですが、そんな当時の熱狂ぶりを覚えている人もいるんじゃないでしょうか?
ヤンキー文化との結びつき
パンチパーマはその後、ヤンキーや暴走族といったサブカルチャーと深く結びついていきます。
特に1980年代には、パンチパーマは暴力団関係者や不良少年たちの間で好まれました。その理由の一つには「喧嘩の際に髪の毛を掴まれにくい」という実用的な側面もあったようですね。これについては「実際にパンチパーマのおかげで命拾いしたぜ」という経験のある人もいそう?!
一方で、パンチパーマはテレビや映画で悪役が好んで取り入れるスタイルとして描かれ、そのイメージが一般にも浸透しました。そのため「パンチパーマ=怖い人」という印象が定着し、一般人からは敬遠されるようにもなったとか。
現代のパンチパーマ事情

(ヘアーサロンオカモトHPより)
しかし、時代は巡るもの。最近では、パンチパーマが再び注目を浴びているそうです。
特に「濡れパン」と呼ばれるスタイルが人気を集めていて、これは髪にツヤ感を出しつつ、パンチパーマの特徴である緻密なカールを取り入れたスタイル。フェードカットと組み合わせることで、現代的でおしゃれな印象を与えるとのこと。
また、SNSの普及により、パンチパーマを取り入れたスタイルが広まったことで再評価されています。かつて時代の象徴だったパンチパーマが、今や新たなトレンドとして蘇っているんですね。
まとめ
パンチパーマって、歴史も長いけど、新たな変化も取り入れてるんだなぁ。
ちなみに韓国では「パンチパーマ」以外にも、야쿠자펌(ヤクジャ・ポム:「ヤクザパーマ」)または유오성파마(ユオソン・パーマ:映画『友へ チング』で、主演のユ・オソンがパンチパーマをあてていたことにちなむ)という呼び方があります。また、兵役を終えたばかりで短髪の若者があてられるパーマとしても、需要があるようですね。
ふと、ヘルメットを脱いでも崩れにくい髪型だから実用的かも……と思ったりしてるので、今度編集長行きつけのパンチパーマの老舗を紹介してもらいます。 기대되네요(キデトェネヨ:「楽しみです」)!