赤と黒のツートンカラーは昭和の中型4発ブームの際にも大流行したカラーリングで、ホンダはCBXのⅡ型に、スズキはGSX400FSインパルスに、カワサキはZ400FXに、ヤマハはXJとRZに、それぞれ純正カラーとして採用したカラーリング。ついでに言うとスカイラインの六代目やダイハツのミラターボなどにも用いられた、“売れる”カラーリングだった。
どこもそんな公式発表はしていないがターゲットがヤンチャな層だったのは明らかで、赤と黒のコントラストは“ワル”の象徴だった。
そういった意味では、この赤と黒を配したGSは相当ワルい。
ただ、ツートンではなくグラデーションを利かせているのが現代風。タンクとフルカウルにはLINEの三本巻きをデザインしていて、ベースのラメがレインボーの星型でフレークも大きめなので近くで見ると「へぇ」という驚きがある。クリアも厚めで表面は滑らかだ。
ホイールはセブンスターのキャストホイールを履かせて、スイングアームはレース用の強化スイングアーム、リアサスはマルゾッキと、足回りはGS系の王道カスタムを施している。
そして、もっとも特徴的ともいえるポイントが、約60センチ延長の“サソリ三段”。
昭和から平成初期の暴走族の間で流行った手法だが、尊敬する愛知の顔役・塾長氏がGT380に装着していた“サソリ三段”に衝撃を受けたのが直接のきっかけだったそうだ。
ご本人にも了承を得て同じタイプの三段シートを装着。さらにサイドカバーにも『魂』の抜き文字を入れて、塾長氏へのリスペクトを表現。まさに魂の伝承といった仕様だ。
さらにタンク上面には、自身で描いたという浜崎あゆみの“ご尊顔”をペイント。危険を伴うバイク運転にあって、タンクに描かれたAYUは守り本尊のような存在なのだろう。
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